トム・ヒックス氏死去MLB・NHL・EPLで球団経営の「スポーツ財閥」

英国プロサッカークラブのリバプールのオーナーを務めたこともある米国の「スポーツ財閥」トム・ヒックスが死去した。享年79歳。

8日、AP通信はヒックスが7日、米国テキサス州ダラスの自宅で家族が見守る中、世を去ったと伝えた。

ヒックスは米国でも指折りのスポーツ財閥とされる。米大リーグ（MLB）と北米アイスホッケーリーグ（NHL）のクラブを運営し、2007年にはイングランド・プレミアリーグ（EPL）のクラブにも手を広げた。

まず1995年にNHLのダラス・スターズを買収して2011年まで運営したヒックスは、1999年にスタンリーカップで優勝した。1999年から2010年まではMLBのテキサス・レンジャーズを所有した。当時ヒックスは地区優勝3回とリーグ優勝1回を成し遂げた。

2007年にはEPLの名門リバプールの持分50%も買収したが、クラブ運営で混乱を招き、2010年に売却した。

NFLダラス・カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは「ヒックスはスポーツのチャンピオンだった」と回想した。