パラマウントがワーナーブラザースを敵対的買収へネットフリックスと価格競争

米国のメディア・コンテンツ企業であるパラマウントとスカイダンスがワーナーブラザーズ・ディスカバリーに対する敵対的買収を公式化し、主要株主を対象に株式買い付け手続きに入った。ネットフリックスが720億ドル（約105兆ウォン）規模の買収契約を締結してから3日で、ワーナーブラザーズ買収をめぐる競争が一段と激化する様相だ。

8日（現地時間）CNBCによると、パラマウントはワーナーブラザーズの株主に対し、1株当たり30ドルを現金で支払う公開買い付けを提案する予定である。これは先にパラマウントがワーナーブラザーズに直接提案したものの拒否された価格と同水準だ。

ネットフリックスは5日、ワーナーブラザーズを720億ドルで買収する最終契約を締結しており、1株当たりの買収価格は27.75ドルだった。パラマウントはネットフリックスより高い価格を提示し、改めて競争に参入した格好だ。

パラマウントは先にワーナーブラザーズの取締役会に送った書簡で、ネットフリックスによる買収の場合、米国と海外市場の双方で規制リスクが相当程度に上ると警告し、取引の最終成立は難しいと主張してきた。

パラマウントの敵対的買収試みの宣言により、ワーナーブラザーズのM&A戦が新たな局面に入ったとの評価が出ている。