中国の内需拡大表明で銅価格が史上最高値更新

中国が来年の自国の経済成長の方向として内需拡大を掲げたことにより、8日（現地時間）に銅価格が史上最高値を記録した。

この日ブルームバーグ通信によると、同日ロンドン金属取引所（LME）で産業用銅の価格は1.3%上昇し、トン当たり1万1771ドルとなり、前の最高値を更新した。

ブルームバーグは、「より積極的な財政政策」と「適切に緩和的な金融政策」を継続実施するという中国の発表の影響だと分析した。

この日中国共産党は習近平総書記主宰で中央政治局会議を招集し、「強大な国内市場」をつくらなければならないという点に重点を置いた。

さらに中国の先月の輸出額が市場予想を上回るなど、貿易データも銅需要に対して肯定的だった。

中国コフコ・フューチャーズのアナリスト、シュ・ワンチュは「政治局の発表は投資家が予想していたよりも積極的なマクロ環境を示す」と分析した。

シュ・ワンチュは「銅は送電網の改善およびコンピューティング性能に対する政策支援の恩恵を受けるだろう」とし、「モメンタムは依然として非常に強い」と述べた。

銅は電気配線に用いられる導電性金属である。近年はデータセンターや電気自動車の増加などで需要が増え、年初来LMEでの取引価格は30%超上昇した。