ピート・ヘグセス米国防長官が6日（現地時間）、同盟国に「防衛費をより多く分担せよ」と強く促した。
ヘグセス長官は韓国をイスラエル、ポーランドとともに「模範的な同盟」として挙げ、優遇を示唆した。一方で安保のただ乗りをする国には「相応の結果がある」と警告した。
ヘグセス長官はこの日、米カリフォルニア州シミバレーで開かれたレーガン国防フォーラム（RNDF）に出席し、基調演説の相当部分を同盟の役割論に割いた。長官は前日に発表した国家安全保障戦略（NSS）に言及し、西半球とインド・太平洋の防衛線がいかに重要かを力説した。
とりわけ韓国については「国内総生産（GDP）3.5%を軍事費に支出し、在来式防衛で主導的役割を担うと約束した」と持ち上げた。これは11月13日に米韓首脳が発表した共同ファクトシートの内容を再確認した発言である。トランプ政権が韓国を同盟の貢献度の尺度とみなしているという意味だと専門家は分析した。
一方で防衛費支出に消極的な国家に対しては厳しい姿勢を示した。ヘグセス長官は「集団防衛のために役割を果たさない同盟は結果を甘受しなければならない」とし、「これ以上のただ乗りは容認しない」と述べた。米国は前日にNSSで、貢献度の高い同盟には商業上の優遇や技術共有などの特恵（special favor）を提供すると明記した。この日の発言は、逆にそうでない国家とは差別化するという意味に解される。
ヘグセス長官はこの日、米軍需産業のエコシステムを大幅に作り替える意向も明らかにした。長官は「軍需産業が供給者に縛られ（vendor-locked）、大企業が支配し、クローズドなアーキテクチャにコストだけが上乗せされてきた（cost plus）時代は終わった」と述べた。続けて「われわれは競争し、革新し、民間技術を導入してスピードを上げる」とし、「『自由の兵器庫』（Arsenal of Freedom）を再建する」と付け加えた。米国防総省は、軍服を着た軍人だけでなく民間領域の技術者も自由の兵器庫を構成する中核の柱とする計画だ。
長官は演説を通じ、国防総省（Department of Defense）の代わりに「戦争省（Department of War）」という表現を意図的に用い、「われわれは戦って勝つ軍を作る」とも付け加えた。
レーガン国防フォーラムは、米政官界と軍事、防衛産業のリーダーが集まり米国の国防政策を議論する年次行事である。今年のフォーラムにはアダム・スミス下院軍事委員会幹事、サミュエル・パパロインド・太平洋軍司令官など主要人物が多数出席し、トランプ2期政権の国防戦略に耳を傾けた。
専門家はヘグセス長官の今回の演説が同盟国に送る「請求書」の性格が濃いと評価した。フォックスニュースなど現地メディアは「ヘグセス長官が『戦争省』という名称を用い、軍の本質的任務である戦闘即応態勢を強調した」とし、「同盟国にもこれに見合う実質的な軍事力強化を求めたものだ」と伝えた。