ニューヨーク市場の主要株価指数は、来週の米連邦準備制度理事会（FRB）の政策金利決定を前に上昇して引けた。
5日（現地時間）のニューヨーク証券取引所（NYSE）で、ダウ工業株30種平均は前日比104.05ドル（0.22%）高の4万7954.99で取引を終えた。S&P500種指数は前日比13.28ポイント（0.19%）高の6870.40、ナスダック総合指数は72.99ポイント（0.31%）高の2万3578.13で引けた。
来週のFRBによる連邦公開市場委員会（FOMC）会合を前に、利下げ期待が強まり株価上昇を牽引した。シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）のフェドウォッチによると、フェデラルファンド金利先物市場は12月に政策金利が25bp（1bp＝0.01%ポイント）引き下げられる確率を87.2%と織り込み、1週間前（86.4%）より小幅に上昇した。
この日公表された物価指標も市場予想に一致し、利下げ期待を後押しした。米商務省によると、変動の大きい食品とエネルギーを除く個人消費支出（PCE）価格指数は9月時点で前月比0.2%上昇した。総合PCE価格指数は前月比0.3%上昇した。いずれも市場予想に一致した。PCE物価指数は前年同月比で8月に2.7%、9月には2.8%上昇し、両指標とも予想通りだった。
個別では、マイクロソフト（MS）は2.32ドル（0.48%）高の483.16ドル、Meta（メタ）プラットフォームズは11.89ドル（1.80%）高の673.42ドルで引けた。アルファベットは3.70ドル（1.16%）高の322.09ドルで終え、先月25日に付けた過去最高値323.28ドルに迫った。
パランティアは3.84ドル（2.16%）高の181.76ドル、テスラは0.47ドル（0.10%）高の455.00ドルで取引を終えた。エヌビディアは0.97ドル（0.53%）安の182.41ドル、アップルは1.92ドル（0.68%）安の278.78ドルとなった。