英国の日刊紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が2025年に影響力を発揮した人物25人を選出し、5日(現地時間)に発表した。
ジェンスン・フアン エヌビディア最高経営責任者(CEO)、韓国系女性実業家のミシェル・カン オランピック・リヨン会長などが名を連ねた。
ジェンスン・フアンCEOは人工知能(AI)時代の標準チップとして定着したグラフィックス処理装置(GPU)を基盤に、エヌビディアをAIインフラ生態系の中核企業へと成長させた点で高く評価された。
彼への推薦文を書いたオープンAIのサム・アルトマンCEOは「ジェンスンは新しいコンピューティングアーキテクチャについて早期から確信を持ち、そのビジョンにエヌビディア全体を賭けることで、今日われわれが享受する驚くべきデジタル知能の土台を築いた」と紹介した。
続けて「さらに驚くべき点は、ジェンスンがビジョンを実現してきたやり方だ」とし、「深い技術的洞察、止まらない推進力、長期的観点からインフラに投資するという確固たる意志を備えている」と付け加えた。
ともに名簿に挙がったミシェル・カン会長は、ヘルスケアIT企業コグニザントを創業した韓国系米国人実業家である。ミシェル・カンは女子サッカー産業に注力し、複数の女子プロサッカークラブを買収した。2022年2月に全米女子サッカーリーグ(NWSL)のワシントン・スピリットを皮切りに、2023年にはイングランド女子チャンピオンシップ(2部)のロンドン・シティ・ライオネスとオランピック・リヨン・フェミニンなどを相次いで買収し運営中である。
ビル・クリントン元米大統領の娘であるチェルシー・クリントン、クリントン財団副理事長は推薦文で「ミシェルは各クラブに投資するたびに、他の人々が見落としていた事実と、女子スポーツが大義ではなく成長産業である点を見抜いた」とし、「ミシェルは成功の方程式を書き換えており、女性への投資が決して賭けではなく勝利であることを示している」と述べた。
スージー・ワイルズ米ホワイトハウス首席補佐官、ステラ・リーBYDグローバル統括副社長、ゾラン・マムダニ次期ニューヨーク市長、ペイパル・パランティア創業者のピーター・ティール、ゴルフスターのロリー・マキロイ、女優ジェーン・フォンダらがFT「今年の人物」名簿に含まれた。
FTは、政治・ビジネス・メディア・芸術・スポーツ分野で才能、発見、アイデア、実践を通じて世界を変える人物を選定したと説明した。