スティーブ・クロッパーがソウル音楽を牽引し死去

1960年代の黒人音楽「ソウル」の黄金期を牽引したギタリストでプロデューサーのスティーブ・クロッパーが死去した。享年84歳。

ニューヨーク・タイムズ（NYT）は3日（現地時間）、クロッパーが同日テネシー州ナッシュビルで死去したと報じた。具体的な死因は公表されていない。

クロッパーはソウルの世界展開を主導したレーベル、スタックスの中核として数えられる。「ソウル音楽の王」と呼ばれたオーティス・レディングの名曲「（Sittin' On）The Dock of the Bay」を作曲した。

1941年、米国中部ミズーリ州ドラの農家に生まれたクロッパーは幼少期は白人向けのカントリー音楽を聴いたが、9歳でメンフィスに移った後、黒人のゴスペルとR&Bに触れた。

華美さよりもリズム感とフィールを重視するギター演奏は、ソウルとR&Bのみならず、ポップやロックの後進の演奏者にも多大な影響を及ぼしたとの評価がある。

クロッパーは1992年にブッカー・T & the MG'sのメンバーとしてロックの殿堂入りも果たした。