ニューヨーク株がハイテク主導で上昇FOMC利下げ確率高まる

ニューヨーク株式市場の主要3指数はハイテク株の堅調さを追い風に2日に上昇して始まった。

2日（現地時間）午前10時22分現在、ニューヨーク証券取引所（NYSE）でダウ工業株30種平均は前営業日比182.87ポイント（0.39%）高の4万7472.20を付けている。

スタンダード・アンド・プアーズ（S&P）500種指数は前営業日比27.23ポイント（0.40%）高の6839.86、ナスダック総合指数は191.39ポイント（0.82%）高の2万3467.31を示している。

前日に急落していたビットコインが反発に成功し、ハイテク株セクターにも追い風となった。リスク資産選好が広がり、エヌビディアとブロードコムはそれぞれ2.90%、1.32%上昇した。

市場の関心は来週予定されている12月の連邦公開市場委員会（FOMC）による金利決定に集まっている。シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）のフェドウォッチによると、フェデラルファンド金利先物市場は12月の政策金利が25bp（1bp＝0.01%ポイント）引き下げられる確率を87.2%としている。

5日に発表される個人消費支出（PCE）指標も12月の金利決定に影響を与え得るため、投資家の関心が集まっている。

ネーションワイドのマーク・ハケット主任市場ストラテジストは「年末が近づくなか、テクニカル要因とファンダメンタルズ要因で強い追い風を受けている」と述べ、「12月は季節的に強含みとなる月で、資金フローが安定しリスク指標が改善した」と説明した。