米国保健当局の現職の長が、かつて「アメリカの医師」と呼ばれたアンソニー・ファウチ前国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長を正面から批判した。ファウチ前所長が新型コロナウイルスの起源を隠蔽するうえで主導的役割を担ったという主張である。これはジョー・バイデン前大統領が退任直前にファウチに対して断行した包括的恩赦措置と相まって波紋を広げている。

米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)前所長のアンソニー・ファウチ。/聯合ニュース

26日(現地時間)ニューヨーク・ポストによると、マーティ・マカリー米食品医薬品局(FDA)局長は著名ポッドキャスト「Pod Pose One」に出演し、「ファウチ博士がコロナ起源に関して大規模な隠蔽(massive cover-up)を主導した」と明らかにした。マカリー局長はジョンズ・ホプキンス医科大学の教授出身で、医療界の内情に通じた人物として知られている。

マカリー局長は、ファウチ前所長がコロナが中国武漢の研究所から流出したという「研究所流出説(lab leak theory)」を阻むため組織的に動いたと主張した。マカリー局長は「ファウチがこの巨大な隠蔽工作に深く関与したという点を、医療界の既得権層ですらほとんど把握していなかった」と述べた。

論争の核心には2020年2月に作成された「SARS-CoV-2の近接起源(The Proximal Origin of SARS-CoV-2)」という論文がある。この論文はコロナウイルスが自然発生したという主張を裏付ける。その後、武漢研究所流出説を陰謀論として片付けるうえで決定的役割を果たした。マカリー局長は「この論文はファウチとフランシス・コリンズ前国立衛生研究所(NIH)長官が作成を委嘱(commissioned)したものだ」と暴露した。

マカリー局長によると、コロナが米国のニュースに本格的に登場する直前の2020年1月末から2月初めにかけて、ファウチ前所長は午前3時にもメールを送り電話をかけるなど慌ただしく動き、米全土のウイルス関連の学者を緊急に招集した。会議記録によれば、招集された学者らは当初「ウイルスは武漢研究所から流出したとみられる」という意見を出した。

しかし数日後から状況が急変した。この場に出席していた科学者たちが医学ジャーナルに「ウイルスは研究所から出ていない」という正反対のSEOHAN ENGINEERING & CONSTRUCTIONを寄稿し始めた。マカリー局長は「その後、著者の一部はファウチが管轄する機関から数百万ドルに達する研究資金の支援を受けた」と述べた。ファウチは当該論文が発表されてから8週間後、ホワイトハウスの記者会見で当時のドナルド・トランプ大統領の隣に立ち、この論文を根拠に武漢研究所流出説を一蹴した。

米食品医薬品局(FDA)長官のマーティ・マカリ。/聯合ニュース

こうした暴露はバイデン前大統領の「ファウチ恩赦」と相まって一段と論争になっている。バイデンは任期の終盤だった昨年12月、ファウチに対し2014年1月1日から恩赦署名日までのすべての犯罪に関する包括的恩赦を付与した。マカリー局長は「ファウチが実験に直接関与したにせよ資金を拠出したにせよ、100%隠蔽に関与している」として、恩赦がこの隠蔽疑惑に関係している可能性を提起した。マカリー局長は「ファウチが科学を政治的宣伝の道具として利用したのは比較的最近のことだ」とし、今回の事案を「アメリカの悲劇(American tragedy)」と位置付けた。

ニューヨーク・ポストは、ファウチ側がコメント要請に即時の回答を出さなかったと伝えた。

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