人工知能（AI）関連株が過度に高評価されているとの懸念が続くなか、ニューヨーク株式市場は取引時間中に急落へ反転し、弱含みで引けた。いわゆるAIの「大黒柱」とされるエヌビディアが好決算を発表して一時的に投資心理を刺激したが、「一時的な強含み」を支えるにとどまった。
20日（現地時間）のニューヨーク証券取引所で、ダウ工業株30種平均は前日比386.51ドル（0.84%）安の4万5752.26で取引を終えた。スタンダード・アンド・プアーズ（S&P）500種指数は103.40ポイント（1.56%）下落の6538.76、ハイテク株中心のナスダック総合指数は486.18ポイント（2.15%）安の2万2078.05でそれぞれ終了した。
ニューヨーク市場は強含みで始まったが、前日エヌビディアが公表した決算報告書で第3四半期の売上高が前年同期比62%急増したと明らかにした余波とみられる。
ジェンスン・フアン最高経営責任者（CEO）は決算と併せて出した声明で「ブラックウェルの販売量はチャートに表示できないほど高く、クラウドGPUは品切れ状態だ」と述べた.
しかし上昇ラリーは長続きしなかった。午前の取引時間中に買いの勢いが弱まり、上げ幅を吐き出し、正午ごろにはS&P500種指数が弱含みに反転下落した。この日ナスダック総合指数の取引時間中の高値に対する安値の下落幅は5%に達した。
エヌビディアはこの日結局3.15%下落し、取引時間中の高値比の下落幅は8%に達した。半導体メーカーのマイクロンはこの日の下落幅が10.87%に達した。
▲AMD（-7.84%） ▲パランティア（-5.85%） ▲インテル（-4.24%） ▲クアルコム（-3.93%）など半導体銘柄は一斉に急落した。
ここに9月の雇用報告は、12月の米連邦準備制度（FRB・連邦準備）の12月利下げ期待を呼び戻すことができず、株式市場の弱含みへの転換を食い止めるのに寄与しなかった。
グローバルト・インベストメントのトーマス・マーティン上級ポートフォリオマネジャーは「市場にはインフレ、雇用、FRBの政策、関税などに多くの疑問が依然として残っている」と述べた。