ニューヨーク株式市場がハイテク買いで主要3指数上昇

ニューヨーク株式市場で主要3指数がそろって上昇して引けた。連日の人工知能（AI）バブル論が投資家心理を弱めるなか、取引終盤にエヌビディアを筆頭にハイテク株への買いが流入し、そろって強含みで終えた。

19日（現地時間）ニューヨーク証券取引所で、ダウ工業株30種平均は前日比47.03ポイント（0.10%）高の4万6138.77で取引を終えた。スタンダード・アンド・プアーズ（S&P）500種指数は24.84ポイント（0.38%）高の6642.16、ハイテク株中心のナスダック総合指数は131.38ポイント（0.59%）高の2万2564.23でそれぞれ引けた.

ダウとS&P500はそれぞれ5営業日ぶり、ナスダックは3営業日ぶりに上昇で引けた。

AIの牽引役とされるエヌビディアは2.85%上昇した。アルファベットA株はGemini3の好評を受けて3.00%上昇し、テスラ（0.68%）とアマゾン（0.06%）、アップル（0.42%）もそれぞれ反発に成功した。

セクター別では▲情報技術（0.93%）▲コミュニケーション（0.72%）▲素材（0.46%）▲金融（0.42%）▲資本財（0.36%）などが堅調だった。

一方で▲エネルギー（-1.30%）▲公益（-0.81%）▲不動産（-0.79%）は冴えない動きとなった。

ウルフ・リサーチのクリス・セニエク主任投資ストラテジストは「少なくとも現段階ではAIバブルがはじけるという懸念は過度に誇張されている」と述べ、「AI株が調整するたびに継続して買い増す戦略を維持している」と説明した。