トランプ大統領が記者に「黙れブタ」と指さし罵倒しエプスタイン資料巡り波紋

ドナルド・トランプ米国大統領が性犯罪者で故人のジェフリー・エプスタイン事件の資料公開の可否を問う女性記者に向かって「黙れ、ブタ（Quiet, piggy）」と指さして罵倒したとする報道が出た。

19日、米国・カナダ・英国の現地メディアなどによると、トランプ大統領は14日（現地時間）にエアフォースワンで取材陣と質疑応答の時間を持った。

この日、ブルームバーグ通信のキャサリン・ルーシー記者がエプスタイン事件資料に関する質問を試みると、トランプ大統領は指で記者を指しながら「黙れブタ」と言った。この場面はホワイトハウス公式YouTube動画にも収められた。

トランプ大統領はルーシー記者に以前から激しい反応を示したことがある。16日、エアフォースワンの外で記者らと話す途中、ルーシー記者が元フォックスニュースアンカーのタッカー・カールソンと極右活動家ニック・フエンテスのインタビューについて質問すると、トランプ大統領は「あなたは最悪だ！ブルームバーグだろ？なぜあなたを雇ったのか理解できない」と述べた。

米下院は18日（現地時間）、法務省にエプスタイン事件資料の公開を強制する法案を可決した。下院（定数435人）はこの日、本会議で賛成427票、反対1票で当該法案を通過させた。共和党からも満場一致に近い賛成票が出たことになる。