5日(現地時間)のニューヨーク株式市場で、主要3指数は人工知能(AI)関連株の反発と関税撤回への期待感に支えられ、一斉に上昇して取引を終えた。前日はバリュエーション(価値)負担で沈んだAI株が一日で反発を主導した。また、ドナルド・トランプ政権の関税賦課の適法性を争う米連邦最高裁の審理の知らせが投資心理を押し上げたとの分析だ。
この日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ工業株30種平均は前営業日比225.76ポイント(0.48%)高の4万7311.00で取引を終えた。大型株中心のS&P500種指数は0.37%高の6796.29で終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数も0.65%高の2万3499.80で終え、反発に成功した。
アナリストは、前日の下落を押し目買いの機会と判断した投資家が市場に流入したと分析した。この日発表された堅調な経済指標も投資心理を下支えした。ADPが集計した10月の民間雇用は4万2000人増となり、市場予想(2万2000人)を大きく上回った。ISM非製造業景況指数も予想を上回り、米国経済のファンダメンタルズ(基礎体力)に余力が残っていることを確認した。
とりわけ投資家の視線はAI関連株とトランプ関税の行方、二つに集まった。AI関連株の中では明暗がはっきり分かれた。AMDは第3四半期に従来より良好な業績を上げ、株価が2.5%上昇し、ブロードコム(2%)とマイクロン・テクノロジー(約9%)もそろって上昇し、前日の下げを取り戻した。
一方でAIテーマ株の弱気論に火をつけた銘柄は下落基調を続けた。スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は失望的な第1四半期決算を受けて株価が11%急落した。パランティア(-1%)とアリスタ・ネットワークス(-9%)も下落して終えた。
トランプ関税の法的根拠を争う米連邦最高裁の審理の知らせも市場を揺さぶった。市場では最高裁が関税賦課に懐疑的な反応を示したとの分析が出て、代表的な関税リスクの主導株だったフォードとゼネラル・モーターズ(GM)の株価がそれぞれ2%超急騰した。建設機械大手キャタピラーも約4%上昇した。
一方、ソーシャルメディア企業ピンタレストは第3四半期決算が予想を下回り、株価が21%急落した。テーザー銃メーカーのアクソン(Axon)も関税の影響で第3四半期の業績が低調で12%急落した。
オ・セイク・フィル・ブランカト最高市場ストラテジストは「AI分野で市場の裾野は広くない」と述べ、「明確な勝者と敗者が分かれており、バリュエーションが過度に膨らんだ分、今後のAIへの投資は極めて選別的であるべきだ」と指摘した。続けて関税問題については「来年第1四半期まではその効果は分からないだろう」とし、「これは市場に幻滅(disillusionment)を加える要因だ」と付け加えた。
これに対し、エドワーズ・アセットマネジメントのロバート・エドワーズは「現金を保有する投資家にとって、足元の市場下落は買いの好機だ」と述べ、「企業業績が予想を大きく上回っており、株価上昇につながるだろう」と前向きに展望した。