ダイエット市場の主導権が従来の食事・運動からGLP-1系の肥満治療薬へ移行しているとの分析が出た。肥満治療薬の普及に伴う副作用管理も新たな市場として浮上している。
検索インテントデータに基づくマーケティングAI企業「オーセントAI」が25日に発表した「2026ダイエット市場インテントデータレポート」によると、ダイエットVlogや食事関連の主要検索量は前年対比で50〜58%減少した一方、肥満治療薬に関連するアクティブな新規キーワードは直近2年間で40%増加した。
今回の分析は、オーセントAIの検索インテント分析エンジン「リスニングマインド」を活用し、2022年7月から2026年6月までの4年間に発生した約8万6000件のダイエット関連検索キーワードを対象に実施した。
肥満治療薬市場では「マンジャロ」が急浮上した。直近1年間の月平均検索量は46万5942回で、前年対比2809%増加し、「ウゴービ」(32万7967回)を上回った。
治療薬の費用や注射方式への負担から代替品を探す需要も増えた。「天然ウゴービ」の検索量は4540%、「キュウリ マンジャロ」は7万6000%、「日本 マンジャロ」は271%増加した。
肥満治療薬の普及に伴う副作用管理も新たな市場として浮上している。消化管障害、脱毛、筋肉減少などへの関心が高まり、栄養補給などの「薬物同伴ケア」需要が拡大すると見込まれる。
血糖・タンパク質市場でも変化が見られた。「血糖ケア栄養剤」の検索量は65%増加し、従来のヘルス用途のプロテインパウダーは51%減少した一方、即席飲料(RTD)・簡便食型タンパク質は47%増加した。
オーセントAIは、ダイエット市場が単なる体重減少を超え、肥満治療薬と副作用管理、栄養・筋肉管理などへと細分化しているとし、関連する食品・健康機能食品市場で新たな事業機会が拡大すると分析した。