最近の自動車市場で、準中型スポーツユーティリティ車(SUV)は需要が急速に伸びている車種の一つである。大型・中型SUVに比べて価格が抑えられつつ、セダンより積載容量が多く実用的で、さまざまな形態の道路でダイナミックな走行も楽しめるためだ。

アウディコリアが6月に投入した「ザ・ニュー・アウディQ3」は、このような準中型SUVの特性を満たしたモデルである。7年ぶりにフルモデルチェンジしたこの車は、従来モデルより大きくなり、よりスマートになったとの評価を受けている。ザ・ニュー・アウディQ3を市内とオリンピック大路、インチョン空港高速道路などを回りながら走らせてみた。

ザ・ニュー アウディQ3の右前方の外観。/ヤン・ボムス記者

◇向上したADAS・サウンドシステム…高速走行でも安定的

ザ・ニュー・アウディQ3で最も目を引いた機能は、運転支援システム(ADAS)である「アダプティブクルーズアシストプラス」だ。テスラの完全自動運転(FSD)のように車が自ら車線を変更したり、目的地に到着して駐車できるわけではなかったが、設定した速度の範囲内で道路状況に合わせ安定的に走行することは可能だった。

午後6時ごろに渋滞で詰まったオリンピック大路や市内道路でも、ステアリングホイールに手を添えた状態で走行できた。渋滞区間の隣車線から急に割り込む車に合わせてさらに速度を落としたり、渋滞状況で停止した後に前車との間隔に合わせて再発進することも可能だった。ただし市内走行で前車がいない状況で信号に合わせて停止しなければならないといった場面では介入が必要だった。

ザ・ニュー アウディQ3 運転席の内装。/ヤン・ボムス記者

この車の全トリムにはソノス(SONOS)プレミアムサウンドが搭載された。センタースピーカーとサブウーファーを含む12個のスピーカーが生み出す立体的な音響が、渋滞区間の退屈さを和らげた。シートにベンチレーション機能が提供されない点は物足りなく感じた。

ヨンジョンドへ向かう道では、伝統のドイツ高級ブランドの名声にふさわしい走行性能を感じることができた。最高出力258馬力を発揮する2.0リッターTFSIガソリン直噴ターボエンジンと7速SトロニックAT、軽く踏み込めるアクセルペダルの組み合わせは、滑らかな加速感を提供した。アウディドライブセレクトを「ダイナミック」モードに切り替えると、ずっしりと重みを増すステアリングホイールの感触も運転の楽しさを高めた。

ザ・ニュー アウディQ3の前席全景。/ヤン・ボムス記者

この車はドライブモードに応じてシートが体を強くホールドすることはなかったが、速度を大きく落とさない状況で舵角が大きくても、体が振られる感覚をほとんど受けないように設計された。全トリムに標準適用されたフルタイム四輪駆動システム(AWD)が、走行中に車体の安定性を維持するためだ。高速道路では安定的な加速が可能で、勾配路で完全に停止してからの発進でも不便はなかった。

ただし最高出力と最大トルク(37.73kg・m)が増えたことで、燃費は従来モデルに比べ小幅に悪化した。ザ・ニュー・アウディQ3の複合燃費はリッター(ℓ)当たり9.6kmだ。前作のアウディQ3 40 TFSIクワトロの複合燃費はℓ当たり9.9kmだった。

ザ・ニュー アウディQ3 外装の側面。/ヤン・ボムス記者

​◇スポーティな外観に快適な室内空間

ザ・ニュー・アウディQ3の外観を見ると、アウディの特徴である「シングルフレーム」形状が強調され、引き締まった印象が感じられる。シングルフレームは、自動車のバンパーの上下に分かれていたグリルやエアインテークなどをつないで一つの大きな枠にした統合型フロントグリルデザインである。

この車は前世代より長く広く設計されたが、車高を下げて分離型ヘッドランプとシャープな形状のサイドミラーを適用し、スポーティな印象を強めた。Aピラー(フロントウインドー両側を支える柱)の最上部から始まり下っていくルーフラインを前世代より下げ、リアフェンダーを張り出させて車をより大きく見せるようにしたおかげで、引き締まりつつも鋭い印象を与えた。

ザ・ニュー アウディQ3の外観リヤビュー。/ヤン・ボムス記者

ザ・ニュー・アウディQ3は全長4530mm、全幅1860mm、全高1585mm、ホイールベース2681mmで作られた。前世代より全長は46mm、全幅は4mm、ホイールベースは1mmずつ伸び、全高は31mm低くなった。よりシャープなクーペ型SUVの印象を醸し出せるように変わったわけだ。

室内は11.9インチのバーチャルコックピットプラスと12.8インチのMMIタッチディスプレーが連結されている点がまず目に入る。横長に連結された一つのディスプレーのように構成し、運転者がまるで先端装置の操縦席に座った感覚を持つようにした。

横に長く伸びたディスプレーとともに、二段に分けてすっと伸びるダッシュボードは水平レイアウトを作り、すっきりした印象を与える。アルミ調の素材とスエードを用い、未来志向的でありながら高級感のある印象も実現した。

ザ・ニュー アウディQ3 前席ダッシュボードの素材感。/ヤン・ボムス記者

夜間にはマルチカラーアンビエントライトが走行モードに応じて自動で照明色を変え、車内の雰囲気を変えた。ステアリングホイールは視界を妨げないよう上下がわずかにカットされた円形で作られ、周辺にギアセレクターとライト、ワイパー操作機能を統合したコントロールユニットを配置し、操作性を高めた。

ザ・ニュー アウディQ3 後席の全景。/ヤン・ボムス記者

後席は低くなった全高を考慮し、後席のヘッドクリアランス上部に窪みを設けて空間を確保し、パノラマサンルーフによる開放感も十分だった。全長が大きく伸びたのとは異なり、ホイールベースは同水準を維持し、室内空間は大きく変わらなかった。680mmに達するレッグルームは、成人男性が座っても拳1個程度は入る余裕を提供した。

シートも横・縦いずれも460mmで、快適な着座感を得られるようにした。後席にも備えた背もたれ角度調整・座面スライド機能なども快適性を高めた。座面の前後調整は最大15cmまで可能で、これに合わせて7段階に調整できる背もたれ角度は約120度まで倒すことができる。

ザ・ニュー アウディQ3に航空機の受託手荷物サイズの中型スーツケース(左)と大型スーツケース(右)を積載した様子。/ヤン・ボムス記者

ただしクーペ型SUVの印象が強調されたことで、トランクスペースは前モデルより減った。後列を倒さなくても最大675ℓの積載容量を確保していた前モデルと異なり、ザ・ニュー・アウディQ3の積載容量は575ℓとなった。後列を倒した積載容量も前作の1525ℓより小さい1386ℓだった。

それでも大型キャリーケース1個と中型キャリーケース1個程度は余裕で積めた。ゴルフバッグや折りたたみ式ベビーカーなどは軽々と積載でき、ファミリーカーとして使うのに不足はないと感じた。

ザ・ニュー・アウディQ3は▲アドバンスト▲Sライン▲Sライン・ブラックエディション▲スポーツバックSラインの4種類のトリムで発売され、6080万ウォンから最大7164万ウォンで販売中である。開始価格は前モデルより941万ウォン上がった。

ザ・ニュー アウディQ3 内装前席の夜間全景。/ヤン・ボムス記者

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