現代自動車グループが12日、ソウル瑞草区良才の本社で「AX成果発表会」を開き、2019年から推進してきたデジタルトランスフォーメーション(DX)とAIトランスフォーメーション(AX)の過程と成果、今後の計画を公開した。
現代自動車グループがDXを本格的に推進したのは2019年からだ。鄭義宣(チョン・ウィソン)会長が「IT企業よりもさらにIT企業らしい会社になる」と強調した後、ジラ(JIRA)・ドゥーレイ・コンフルエンスなどの協業プラットフォームとマイクロソフト「M365」を相次いで導入し、DX戦略を具体化した。
国家の中核技術である自動運転や水素などを扱う研究開発(R&D)組織は技術流出のリスクがあるため、政府の事前ガイドラインを経て同じプラットフォームを使うようにした。これにより分散していた組織が一つの業務環境で勤務できるようになったという。データ分野では「グローバル・ワン・データ・パイプライン」により研究開発・生産・品質・販売までのバリューチェーン全体を標準化した。
全社AX拡散の要は社内生成AIプラットフォーム「エイチチャットプロ(H Chat Pro)」である。セキュリティ環境でChatGPT・Gemini・Claudeなど外部の生成AIモデルを選択して使える専用プラットフォームで、昨年から役職員が誰でも活用できるよう開放された。先月時点の利用者は現代自動車グループの一般職・研究職の約80%に近づいた。
現代自動車グループはこの日、研究開発・製造・サービス・顧客チャネル全般でAXを活用した成果も公開した。研究・開発では「衝突安全AIアシスタント」により、過去の衝突試験データの探索・分析時間を約90%短縮した。これは複数システムに分散していた研究情報を統合検索し、類似事例を迅速に見つけて比較・分析できるよう支援するAIベースの研究開発システムである。
製造では車両識別番号をリアルタイムで照合する「AI自動化認識サービス」を通じ、国内外約70カ所の生産拠点で年52億4000万ウォンを削減した。生産ラインに設置したカメラとAI画像認識技術を活用し、車両識別番号を自動読取して実際の情報とリアルタイムで比較するのが要だ。さらに「台車整列最適化技術」により不必要な生産停止時間を約86%減らした。
サービス分野では海外整備現場の「整備支援AIサービス」で対応時間を約42%短縮し、「顧客レビュー対応自動化ソリューション」はレビュー1件当たりの処理時間を平均35分から5分に短縮した。現代自動車グループは現在、顧客レビューの85%以上をAIで処理しており、9月から全過程を自動化する予定だと伝えた。
現代自動車グループは今後、AXを単なる技術導入の次元を超えて組織文化と働き方として内在化し、車両・ロボティクス・製造・サービスなど物理世界とAIが結合するフィジカルAI領域まで革新の範囲を広げると強調した。
ジン・ウンスク現代自動車・KIA ICT担当社長は「われわれの目標はAIを最も多用する企業ではなく、世界で最も正しく活用する企業になることだ」と述べた。