ハンファグループが最大1兆7000億ウォンを投じ、豪州の造船・防衛企業オースタルの米国事業部の買収を進める。米海軍艦艇と原子力推進潜水艦モジュールを生産する拠点であり、買収に成功すればハンファの米国艦艇事業が加速すると見られる。

11日 ハンファエアロスペース(012450)の米国子会社であるハンファディフェンスUSAは、オースタル側に米国事業部であるオースタルUSA買収のための条件付き提案を行った。ハンファが提示した価格は10億5000万〜12億ドル(約1兆4900億〜1兆7000億ウォン)だ。現在ハンファはオースタル本社の持ち株19.9%を保有しているが、これとは別にオースタルUSA関連の持株会社持ち分100%を買収するということだ。

オースタルの米アラバマ造船所。/ オースタル提供

オースタルUSAはアラバマ州モービルにある造船所で米海軍と沿岸警備隊向け艦艇を生産している。従業員は約3500人で、受注残は100億ドル(約14兆1000億ウォン)規模だ。とりわけオースタルUSAはゼネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボートに潜水艦モジュールを供給している。オースタルUSAが生産したモジュールは米海軍のバージニア級攻撃型原子力潜水艦とコロンビア級戦略原子力潜水艦の建造に使用される。

ハンファがオースタルUSAを買収すれば、米海軍原潜サプライチェーンの中核生産能力と米国内の艦艇建造拠点まで確保することになる。ハンファはこれを通じて米国内で商船に加え軍艦建造事業まで同時に拡大すると見込まれる。ドナルド・トランプ米国大統領が衰退した自国造船業を再生する政策を推進する時期と相まって、こうした戦略は一層弾みを得る可能性がある。

ただし取引はまだ初期段階だ。ハンファはデューデリジェンス(買収監査)の実施を条件に提案し、オースタル取締役会はこれを承認した。デューデリジェンスはオースタルがハンファの要請した実査情報を提供する日から4週間実施される予定だ。買収が実現するには米国外国投資委員会(CFIUS)および国防防諜・安全保障局(DCSA)の承認など規制を通過する必要がある。米国戦争省(国防総省)、米海軍および沿岸警備隊、豪州国防省などとの協議も必要だ。

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