SKイノベーション(096770)が人工知能(AI)と先端産業の成長で電力需要が増えるベトナムに対し、液化天然ガス(LNG)と小型モジュール炉(SMR)を連携させた段階的なエネルギー協力策を提示した。
SKイノベーションはチュ・ヒョンウク代表取締役が16〜17日にベトナムを訪問し、産業貿易省と国営エネルギー企業PVN(ペトロベトナム)、発電子会社PVパワーの関係者と会い、エネルギー・先端技術分野の協力策を協議したと29日明らかにした。
SKイノベーションはAIデータセンターや半導体など先端産業の成長でベトナムの電力需要が増加するとみて、短期的にはLNGを活用した発電拡大を提案した。続いて長期的には次世代SMR分野まで協力を広げる方策を示した。
とりわけ米国とオーストラリアで確保したガス田資産と長期LNG契約のポートフォリオを活用し、ベトナムのガス発電事業に燃料を供給する構想である。サプライチェーンを多角化して地政学的リスクを抑え、安定的な燃料調達体制を構築する方策である。
長期的には米国テラパワーと共同開発中の第4世代原子炉技術「ナトリウム」を基盤に、SMR分野の協力も推進する。ナトリウムは原子炉とエネルギー貯蔵システムを組み合わせ、電力需要の変動に柔軟に対応できるよう設計された次世代原発技術である。SKイノベーションは2030年の商用化を目標に据える。
チュ代表は「AIの発展で電力需要が急増する状況で、当面はLNGがエネルギー安全保障のための適切な解法になり得る」と述べ、「SMR技術の検証と商用化が完了すれば、PVNと原発分野でも長期的なパートナーシップを構築することを期待する」と語った。
あわせてSKイノベーションは、ベトナムで推進中のクインラップLNG複合火力発電事業を基盤に、発電所近隣にAIデータセンターと先端製造施設を誘致する特化型エネルギー・産業クラスター(SEIC)モデルも適用する計画である。