中小企業オンブズマンと中小ベンチャー企業振興公団は9日、全北・イクサンのファムジョア農業会社法人で「エスオーエス・トーク(S.O.S. Talk)」を開き、地域中小企業の規制改善課題を議論したと明らかにした。
エスオーエス・トークは中小企業の現場で生じる規制の課題を発掘し、改善策を模索するために中小企業オンブズマンと中小ベンチャー企業振興公団が2015年から共同で運営している現場懇談会である。
チェ・スンジェ中小企業オンブズマンは懇談会に先立ち、ファムジョア農業会社法人的の冷凍農産物生産施設を視察し、外国人労働者の運用実態を点検した。現場では外国人労働者の頻繁な離職と早期退職による人手不足が最大の難題だと指摘した。
企業は福利制度を整えても熟練人材が他の事業場へ移る事例が繰り返されていると述べた。雇用許可制(E-9)の特性上、代替人材の確保に数カ月を要し、生産に支障が生じるとも吐露した。非専門就業(E-9)外国人労働者の長期勤続を促せる支援策と、非首都圏・人口減少地域の公共賃貸住宅の空き家を外国人労働者の寄宿舎として活用できるよう制度改善が必要だと建議した。
チェ・オンブズマンは「現在、地方の製造企業は外国人労働者がいなければ工場稼働自体が難しい状況だ」とし、「外国人労働者にも在留期間の制限と熟練度蓄積の限界がある以上、実質的な長期勤務人材を確保できる方策を用意すべきだ」と語った。
この日の懇談会では地域特化産業に関する規制改善課題も議論された。水産業界は総許容漁獲量(TAC)制度に参加する漁船に対する漁具規制の緩和を求めた。デイル水産食品は、漁獲量はTACで管理しながらも漁具の形態と性能まで制限しており、現場の条件に合った効率的な操業が難しいと指摘した。
海洋水産部は6月に制定した「持続可能な沿近海漁業発展法」を土台に、生産量管理中心に制度を改編し、既存の投入規制は緩和または廃止する計画だと説明した。
農生名分野では農業会社法人的の事業範囲を拡大すべきだとの意見も出た。企業はアグテック産業が成長しているものの、農業関連の研究・開発(R&D)が農業法人の事業範囲に含まれていないため、制度改善が必要だと要請した。
農林畜産食品部は、生産・加工・流通などを行う農業法人に限り、農業関連R&Dを付随事業として認める内容で施行令を改正し、12月に公布する予定だと明らかにした。
チェ・オンブズマンは「不合理な規制の改善は地域産業の競争力強化に直結する」とし、「今後も地域別の現場中心の対話窓口を拡大し、全北地域中小企業の革新と持続成長を支える」と語った。