ハンファソリューションのキュセル部門(ハンファキュセル)が独自開発した次世代太陽電池「ペロブスカイト基盤タンデムセル」(以下、タンデムセル)を月に送る宇宙太陽光実証プロジェクトに参加する。宇宙環境で技術力を検証し、将来の宇宙太陽光市場の先取りに動く戦略である。

9日、ハンファキュセルは米航空宇宙局が支援する宇宙科学技術実証プロジェクト「SSTEF-1」に参加し、タンデムセルのサンプルを供給すると明らかにした。

今回のプロジェクトは米国のEGISエアロスペースが総括し、ジョージア工科大学傘下の非営利応用研究機関であるGTRI(Georgia Tech Research Institute)が遂行する。GTRIは宇宙環境で太陽光セルの性能を検証するため、ハンファキュセル独ドイツ法人(Hanwha Q CELLS GmbH)が開発したタンデムセルを実証製品として選定した。

ハンファキューセルの米ジョージア州ダルトン生産工場の全景/ハンファソリューション提供

GTRIは月探査機の表面にハンファキュセルのタンデムセルサンプルを設置して宇宙環境に曝露し、性能データを確保する予定だ。これにより真空状態や急激な温度変化、紫外線、宇宙放射線など地上とは異なる環境での安定性と信頼性を総合的に評価する予定である。

ハンファキュセルは今回の実証で確保したデータを踏まえ、宇宙太陽光技術の研究・開発の方向性を具体化する構想だ。とりわけドイツ・タールハイム研究・開発センターが独自技術で開発したタンデムセルの宇宙環境への適用可能性を検証する契機になると見ている。

タンデムセルはペロブスカイト上部電池とシリコン下部電池を結合した構造で、既存のシリコン太陽電池より高い効率が出ることが特徴である。同じ発電容量基準で重量を減らせるため、打ち上げコスト削減が重要な宇宙産業で競争力がある。

2024年12月、ハンファキュセルは大面積(M10規格)のタンデムセルで世界最高水準の28.6%効率を記録した。地上用タンデム製品の商用化は2029年を目標としている。最近、独自に開発した地上用ペロブスカイト基盤タンデムモジュールで国際電気標準会議(IEC)認証を世界で初めて取得した。

パク・スンドク ハンファキュセル代表理事は「宇宙太陽光は地上太陽光の限界を超え、急増する電力需要に効果的に対応できる未来のエネルギー源であるだけでなく、AIデータセンター・防衛産業・通信など安保と密接な基幹産業全般に大きな波及力を持つプラットフォーム産業だ」と述べ、「ハンファキュセルは、これまで太陽光製造業から出発して蓄積した技術力と市場競争力を土台に、宇宙太陽光時代を切り開くグローバル再生エネルギーソリューション企業へと飛躍していく」と語った。

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