サムスン重工業が2026年1〜3月期に液化天然ガス(LNG)運搬船と浮体式液化天然ガス生産設備(FLNG)の工事拡大を追い風に、営業利益を前年同期比で2倍以上に増やした。ただし生産量の拡大は4〜6月期から本格化すると見込まれるため、1〜3月期の業績は市場予想を下回った。
サムスン重工業は2026年1〜3月期の連結ベースで売上高2兆9023億ウォン、営業利益2731億ウォンを計上したと30日に公示した。前年同期比で売上高は16.4%、営業利益は121.9%増加した。
証券街のコンセンサス(見通し平均)と比べると、売上高は2.9%、営業利益は19.7%下回った。前四半期比では売上高が2.3%増えた一方、営業利益は7.8%減少した。
営業利益率は9.4%だった。前年同期の4.9%と比べて4.5%ポイント上昇したが、前年10〜12月期の10.4%より低下した。純利益は1001億ウォンで、前年同期比11.1%増えた。
前年に比べ利益が増えたのは、造船部門でLNG運搬船など高収益の主力船種の建造が増加した影響とみられる。サムスン重工業は、船価が低かった過去の受注物量を順次消化している。足元では船価上昇後に受注した物量の比重が高まり、収益性が改善する流れだ。証券街では、前年10〜12月期に低船価のLNG運搬船とコンテナ船の一部が引き渡され、今年1〜3月期は高船価物量の比重が高まったとみている。
海洋部門ではFLNGプロジェクトが業績を下支えした。サムスン重工業は現在、マレーシアのジェットLNG、カナダのシダー、モザンビークのコーラルなどFLNGプロジェクトを進めている。サムスン重工業側は、これらプロジェクトの工事が加速し、海洋部門の売上高も増えていると説明した。
ただし証券街では、生産能力拡大の効果は1〜3月期には限定的だったとみている。サムスン重工業は3件のFLNGプロジェクトを同時進行しており、造船所内の人員と設備の配分が逼迫している。このため商船の建造量を増やすべく、遊休状態だった第2ドックを再稼働することにした。
4〜6月期以降は生産量の拡大に伴い、売上高の増加幅が大きくなる見通しだ。証券街では、第2ドックに超大型エタン運搬船(VLEC)、アンモニア運搬船(VLAC)、シャトルタンカーなど、相対的に収益性の高い船種が割り当てられるとみている。国内外の協力造船所を活用する生産戦略も、売上拡大に寄与すると予想される。
サムスン重工業は今年の通期売上目標として12兆8000億ウォンを提示した。1〜3月期の売上高は通期目標の約22.7%に相当する。
サムスン重工業の関係者は「生産量拡大の影響で4〜6月期から売上高はさらに増加する見通しだ」と述べ、「3年分以上の良好な受注残を基盤に、安定的な収益創出の土台を盤石にする」と語った。