メルセデス・ベンツを代表する中型セダンであるCクラスの電動化モデル「ザ・オール・ニュー・エレクトリックCクラス」が20日、ソウル・カンナムで初めて披露された。輸入車ブランドが完全に新しく作ったモデルを韓国で世界初公開したのは今回が初めてである。
この日の「ワールドプレミア」イベントには、オラ・ケレニウス・ベンツグループ最高経営責任者(CEO)と、ヨルク・ブルツァー・ベンツ最高技術責任者(CTO)、マティアス・ガイゼン・セールス&カスタマーエクスペリエンス総括など中核幹部が出席した。ケレニウスCEOは「韓国はベンツの世界5位市場であり、アジア地域の要だ」と述べ、「エレクトリックCクラスを効果的に見せられる最適の舞台だと判断した」と説明した。
この日公開された車両はエレクトリックCクラス1車種だ。韓国内でも長年にわたりベンツを代表したEクラスが重厚感を強調したセダンだったのに対し、ベンツはCクラスをスポーティーな車両として紹介した。ベンツを象徴するスリーポインテッドスターのロゴの両脇にはハニカム形状のラジエーターグリルの代わりに、1050個の発光ドットがロゴ周辺を埋めた。クーペ車を想起させるボディラインと、AMG GTモデルを連想させるリアデザインを採用した。
ベンツ側はエレクトリックCクラスを一言で「ウェルカムホーム(Welcome Home)」と定義した。家にいるような快適さを車内でも感じられるということだ。実際に車両に乗ってみると、スポーティーさを強調した外観と異なり、ナッパレザーシートとステッチのデザインからは高級感が感じられた。また39.1インチのディスプレーがセンターファシアを覆い、物理ボタンを最小化したことで、内燃機関Cクラスより空間感が最大化された。後席の場合、身長172㎝の記者が座った際、ルーフと頭の間に指3本程度の余裕があったが、パノラマルーフがあるため低いという印象はなかった。
特にエレクトリックCクラスは、内燃機関比でホイールベース(前後ホイールの軸間距離)が92㎜伸びた2962㎜である。2列目に座ったとき、前席との距離は拳2個以上あった。Cクラスは全長4883㎜、全幅1892㎜、全高1503㎜のサイズで作られた。上位モデルである内燃機関Eクラスと類似した大きさだ。荷室も余裕がある。トランク容量は470L(リットル)で、フランク(フロントトランク)は110Lだ。ベンツ側は電動化モデルへ移行し、バッテリー搭載などのため車両サイズを拡大したと説明した。
性能も向上した。4.5度の後輪操舵を追加し、回転半径を5.6m(従来11.2m)まで縮小し、ダンピング機能を備えたエアサスペンションを搭載した。最大出力は360kW(キロワット)で最大トルクは800Nmである。静止状態から時速100㎞までの加速に4秒を要する。ベンツ側はエレクトリックCクラスの1回充電時の航続可能距離がWLTP基準で762㎞だと明らかにした。10分の充電で325㎞まで走行でき、急速充電時は10%から80%まで22分を要する。
エレクトリックCクラスの正式な発売時期はまだ定まっていない。最近、ベンツはエレクトリックGLCやCLAなど自社の代表モデルの電動化車両を継続的に投入している。これらのモデルにはベンツの自社オペレーティングシステムであるMB.OSが搭載されており、エレクトリックCクラスにも搭載される予定だ。これは車両全体を制御するソフトウエアである。ケレニウスCEOは「MB.OSを導入して一度革新を果たした」と述べ、「伝統的な強みと技術が合わされば1足す1は3になる。今後も継続的に革新する」と語った。