韓国政府が韓米造船協力の核とされる「造船海洋技術協力センター」のうち一つを米国ワシントンD.C.に設置する方針であることが確認された。残る一つは南部のテキサスが有力候補として取り沙汰されている。
16日政府および造船業界によると、産業通商資源部は先週に「韓米造船海洋技術協力センター事業」を進める最終事業者として、船舶海洋プラント研究所クリソ(KRISO)と韓国造船海洋プラント協会で構成するコンソーシアムを選定した。クリソが主幹研究開発機関を、協会が共同研究開発機関を担う。
センターの核心任務は現地人材の教育と造船所の生産性向上である。このために「マスターズアカデミー」というプログラムを用意している。事業に参加中のある関係者は「センター設立以後の段階は米国現地の需要調査だ」とし「確認された生産人材の教育および造船所コンサルティング需要をセンター内の委員会で審議し、韓国の専門人材の派遣および教育日程を進める」と述べた。
マスターズアカデミーの第一の課題は、米国の最優先要件である人材育成である。韓国から直接派遣した人材が約1〜3カ月ずつ米国造船所の現場で直接教育する形で進め、事後のフィードバック工程も併せて実施する。国内主要造船3社(HD韓国造船海洋、ハンファオーシャン、サムスン重工業)も所属する名匠を短期間派遣する方式で支援に乗り出す見通しだ。
造船所の生産性向上コンサルティングも事業の中核軸である。センターは要請のある米国造船所に国内の専門人材を2週間から長ければ1カ月間派遣し、現地造船所全体を診断する。復帰後には作成した造船所生産性向上策に関するコンサルティング報告書を米国の造船会社に提供する。米国全土の造船所が対象となる。
ある関係者は「効率向上のためにどのような装備を導入し、生産ラインをどう変えるべきか、管理をどうするのがよいかといった話をすることになるのではないか」と述べた。
マスターズアカデミーの最後の課題は米国人材の招請である。センターは米国造船所の生産人材のうち約10人を選定し韓国に招待する案を推進する。世界最高水準の国内造船所に呼び入れて見習いさせる方式で学習の質を高める計画だ。
米国の東・西部とだけ知られていたセンター設立地域も一カ所は確定した。造船分野での産業協力が政治的要因とも絡むだけに、一カ所はワシントンD.C.に設ける。二つ目のセンターは研究・開発(R&D)および協力アイテムの創出に有利となるよう、造船および海洋工学に特化した大学がある地域に設立する方向で検討しており、その中でテキサスが有力とされる。
事業者選定が完了しただけに事業は急ピッチで進む見通しだ。事業者に選ばれた協会とクリソは既に現地に職員を派遣し事前作業を進めている。今後は現地職員も採用する方針だ。
ある関係者は「現地事情により多少流動的ではあり得るが今年下半期中には必ず進行する」とし「核心事業のほか、情報収集や国際セミナーなどの活動も続ける」と述べた。
政府関係者は「米国側と韓国企業の協力需要を考慮し、具体的事業を運営していく計画だ」と述べた。