米国とイランの戦争で油価が大きく上昇し、韓国はもちろん米国、欧州など海外市場でも中古電気自動車の需要が急増している。新車と違って車両をすぐに受け取れるため、高油価に即時対応できる点が理由として挙げられる。韓国では最近、5部制(曜日別車両運行制)などから除外される点も魅力要因として浮上しているところだ。
14日、直営中古車プラットフォームのK Carによると、先月の中古電気自動車販売台数は前月比29.5%増加した。同期間の中古車全体の販売台数は8.9%の増加にとどまった。3月の検索量を見ても、ガソリンとディーゼルは前月比それぞれ14%、17%ずつ減った一方、電気自動車は39%急増した。ハイブリッドは約4%増えた。
K Car関係者は「3月は通例、新学期や就職などと重なり『初めての車』需要が増えるため、中古車市場の繁忙期に当たるが、今年3月は米国とイランの戦争などにより全体の販売台数が平年に比べて少なかった」とし「一方で中古電気自動車の販売は異例の高い伸び率を示した」と語った。
中古電気自動車の需要が急増した背景には、足元で高騰する油価の影響があったとみられる。電気自動車の新車販売も増加しているが、これは数カ月前に購入を決めた物量であるため、最近の高油価というよりは、政府の補助金支給やテスラなど主要ブランドの値引き政策が複合的に作用した結果だとの見方が多い。一方、中古電気自動車は購入過程が簡単で補助金や値引きもない分、純粋に経済性によって販売が伸びたという解釈が出ている。
韓国石油公社のオピネットによると、2月第4週の全国ガソリンスタンドのレギュラーガソリン平均価格はリットル(L)当たり1691.26ウォンだった。その後、2月28日に米国とイランの戦争が勃発し、油価は急騰し始め、今月第2週にはL当たり平均1967.58ウォンまで跳ね上がった。2月第4週と比べると16.3%上昇した水準だ。
中古車業界関係者は「中古車は即時出庫が可能で、高油価にすぐ対応できる」とし「経済性を最優先で考える消費者が多い」と述べた。K Car関係者も「小型電気スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)であるKIAのニロEVとザ・ニューKIA Ray EVなど、2000万ウォン前後のコストパフォーマンスに優れた電気自動車が特に人気を集めている」と語った.
別の関係者は「最近、公的機関などで2部制や5部制といった強力なエネルギー節約政策が施行されているが、電気自動車と水素車はこれを回避できる点が魅力として浮上したことも、中古電気自動車需要の増加に一役買っている」と語った。
中古電気自動車の人気は海外でも高まっている。スウェーデンの電気自動車企業ポールスターのマイケル・ロッシェラー最高経営責任者(CEO)は10日(現地時間)、ロイターのインタビューで「中古車販売が新車より速く成長している」とし「多くの消費者が『価格に敏感だ。電気自動車も検討するが、特に中古車を好む』と話している」と伝えた。ポールスターの1〜3月期の販売台数全体は前年比7%増加したが、このうち中古車は47%急増した。
フィナンシャル・タイムズ(FT)は最近、自動車市場調査会社コックス・オートモーティブを引用し、米国の1〜3月期中古電気自動車販売台数が前年同期比12%、前期比17%増加したと報じた。
FTは「今月第1週、米国のガソリン平均価格がガロン当たり4ドルを突破し、ロシア・ウクライナ戦争が勃発した2022年以降で最高値を更新した」とし「新型コロナウイルスのパンデミック以降に売れた電気自動車が市場に流入し、ガソリン価格の負担を和らげる代替策になっている」と伝えた。