家電製品メーカーのククが「デザイン侵害」を巡り紛争中のスタートアップ、アットホームの食品廃棄物処理機のデザインを無効にしてほしいとする審判を請求したが、受け入れられなかった。アットホームがデザインの類似性を問題視して法的手続きに踏み切ると、ククは先に登録されたアットホームのデザインを無効化しようとしたが認められなかった。
18日ChosunBizの取材を総合すると、特許審判院は最近、ククがアットホームの製造子会社アットホームプランテクが登録した「食品廃棄物用処理機」デザインに対して提起した無効審判を棄却した。
ククはアットホームの製造子会社アットホームプランテクが登録した2件のデザインについて「独創性がなくデザイン登録を無効にすべきだ」という趣旨で主張したが、認められなかったことが分かった。
ククは特許法廷に特許審判院の決定を取り消してほしいとの訴訟を提起するか検討している。特許紛争は特許審判院の審決に不服があれば特許法廷→大法院へと続く。審決書を受け取った日から30日以内に特許法廷に訴訟を提起できる。
ククの関係者は「今後の状況に応じて追加対応を進める予定だ」と明らかにした。
2018年設立のアットホームは、小型家電ブランド「ミニックス」名義でミニ乾燥機、食器洗い機、食品廃棄物処理機などを発売し、1人世帯を中心に大きな関心を集めた。アットホームプランテクは2023年に「食品廃棄物用処理機」デザインを登録したのに続き、昨年5月には一部形状を変更したデザインを追加登録した。一般に製造企業は基本デザインを中心に変形デザインを併せて登録し、デザイン権の範囲を広げる。
両者の対立はククが第6世代の食品廃棄物処理機を発売しながら表面化した。ククが昨年1月に自社製品のデザインを登録すると、アットホームは特許審判院にデザインを無効にしてほしいとして審判を請求した。
当時アットホームは「(ククのデザインは)当社が登録したデザインと類似しているか、そこから容易に創作できるデザインであるため、登録は無効とすべきだ」と主張した。
デザイン保護法は、既に国内外で公開されているか広く知られているデザインと同一または類似する場合、少し変更するだけで容易に創作できるならばデザイン登録を受けられないと規定している。
ククは提起された無効審判に対応する一方で、昨年7月と8月にアットホームのデザインを無効にしてほしいとの追加審判を提起した。登録デザインの効力が消えれば権利を主張したり損害賠償請求などの法的対応が難しくなる。権利の基盤自体を揺さぶって紛争で優位を確保しようとする戦略だが、請求が棄却され、紛争は続いている。
アットホームが最初に提起した無効審判は昨年10月に棄却と決まった。当時特許審判院は、2つのデザインに似ている部分はあるものの、製品を見たときに全体として似ているように見えるほどではないと判断した。その後、双方は特許法廷で攻防を繰り広げている。
クク側は、外形が四角形で平面に操作表示パネルがある一方、アットホームは楕円形構造で上部操作型でありデザインが異なるという趣旨で主張したと伝えられている。
アットホームの関係者は「長年蓄積してきた食品廃棄物処理機の設計能力と消費者の信頼、ブランドアイデンティティが反映されたデザイン資産を守るために努める」と述べた。