現代自動車グループが自動運転、ソフトウエア中心自動車(SDV)など未来モビリティ分野でエヌビディアと戦略的協業を拡大する。
現代自動車・KIAは自社のSDV能力とエヌビディアの自動運転分野の技術力を結合し、次世代自動運転ソリューションの共同開発に着手すると17日明らかにした。
現代自動車・KIAはエヌビディアが保有するレベル2(部分自動化)以上の自動運転技術を一部車種に先行適用することにした。
中長期的にはレベル4(高度自動化)のロボタクシーまで拡張した自動運転協力体制を構築する。米国に本社を置く自動運転合弁会社「モショナル」を中心にレベル4ロボタクシーの技術高度化に向けた全方位的な協議を本格化し、技術・サービス分野で競争力強化を図る。
エヌビディアとの協業拡大は自動運転技術の内製化に加速をつけるための現代自動車グループレベルの戦略的決定である。これに向けて現代自動車グループは「エヌビディア・ドライブ・ハイペリオン」を導入し、自動運転レベル2からレベル4まで拡張可能な統合アーキテクチャ(設計構造)を新たに構築することにした。
ハイペリオンは高性能中央処理装置(CPU)とグラフィックス処理装置(GPU)、センサー、カメラなど自動運転に必須のハードウエアを束ねたリファレンス(標準)設計構造だ。現代自動車グループ関係者は「標準型設計構造にグローバル自動車企業である現代自動車グループが蓄積した経験を加えれば、最適化されたSDVアーキテクチャを自社開発できる」と説明した。
人工知能(AI)内製化の側面でもエヌビディアとの戦略的協業は現代自動車グループに大きな助けとなる見通しだ。現代自動車グループはハイペリオン導入を機に映像・言語・行動など各種データ収集、AI学習および性能向上、実車適用、データ品質向上へとつながるデータの好循環体制を構築する。
加えて現代自動車グループはエヌビディアが保有する広範なデータ、AI技術などを積極的に活用し、グループ全般で得たデータを単一学習パイプラインに統合する計画だ。パイプラインとは命令やグラフィックスなどを処理するコンピューターのデータ処理構造であり、AI基盤のスーパーコンピューターは一つの巨大なパイプラインを通じて膨大な量のデータを同時に処理できる。
長期的な観点では高性能AIが高品質の実道路データを自ら収集し、学習し、構造化していく方式によって現代自動車グループの自動運転競争力が高まると期待している。最高水準の自動運転技術を内製化し、これを顧客に提供することが現代自動車グループの最終目標だ。
キム・フンス現代自動車グループグローバル戦略組織(GSO)担当(副社長)は「エヌビディアとのパートナーシップ拡大は、現代自動車グループが志向する『安全で信頼できる』自動運転技術を実現するための重要なモメンタムになる」と述べ、「グループ全般にわたるワンチーム協力体制を土台に、レベル2以上の自動運転技術からレベル4ロボタクシーサービスまで差別化された技術競争力を確保していく」と明らかにした。
エヌビディアのリシ・ダル自動車部門副社長は「現代自動車グループが保有する車両エンジニアリングの技術力にエヌビディアのコンピューティング・AI技術を結合し、安全でありながら知能的な自動運転システムを構築している」と語り、「自動運転レベル2以上の先進運転支援機能(ADAS)からロボタクシーまで、両社の協業を継続していく」と述べた。