ポスコフューチャーエムが米国シラ(Sila)社と先端電池素材の共同開発に向けた業務協約を締結した。シラは米国カリフォルニア州に本社を置く電池素材企業で、高性能シリコン負極材の技術を保有している。シラはワシントン州モーゼスレイク(Moses Lake)でシリコン負極材の生産工場を運営している。
両社は11日、ソウルのコエックスでポスコフューチャーエムのホン・ヨンジュン技術研究所長とシラのグレブ・ユシン(Gleb Yushin)創業者兼最高技術責任者(CTO)など両社の幹部社員が出席する中、先端電池素材分野での協力に向けた了解覚書(MOU)に署名した。
ポスコフューチャーエムは今回の了解覚書を通じて、会社の正極材・負極材技術にシラのシリコン負極材技術を組み合わせ、先端電池素材技術を一段と発展させる計画だ。
シリコン負極材は既存の黒鉛系負極材と比べてエネルギー貯蔵容量が最大10倍高く、電気自動車の航続距離を伸ばし、充電時間を大幅に短縮できる。両社はカーボンナノ素材の技術を活用し、シリコン負極材の弱点として指摘されてきた充放電時の電池の体積膨張を抑制し、構造変形を防いで寿命を大きく延ばせると期待している。また高価なシリコン負極材の原価競争力を高めるため、ポスコフューチャーエムの炭素素材技術を活用する方策も検討していくことにした。
ポスコフューチャーエムのホン・ヨンジュン技術研究所長は「両社は先端電池素材の技術開発に向け、各社が保有する業界最高水準の技術的リーダーシップを結合することにした」と述べ、「技術開発はもちろん、サプライチェーンの観点でもパートナーシップを持続的に発展させていく」と語った。