KIAの小型スポーツ用多目的車(SUV)「セルトス」が6年ぶりに新たな姿で戻ってきた。セルトスは昨年1年間で5万5917台を販売し、総合8位を記録した人気車種である。小型SUVに絞れば、現代自動車「コナ」(3万2738台)・「ベニュー」(1万2165台)、KIA「ニロ」(1万3599台)を抑えて1位となった小型SUVの「絶対強者」だ。小型SUVとしては大きめの車体とコストパフォーマンス(価格に対する性能)が人気の理由だったが、新型セルトスは車体と性能の双方が一段とアップグレードされた。
28日、ハイブリッドパワートレーン(動力系)まで搭載し、フルモデルチェンジ(フルチェンジ)として発売された「ザ・オール・ニュー・セルトス」を試乗した。ソウル江東区を出発し、江原・春川まで高速道路とワインディングコースなど約77km区間を走るコースだった。
出発時は1.6ガソリンターボエンジンを搭載した内燃機関セルトスを、戻りは1.6ハイブリッドシステムを加えた車両を運転した。2台とも最上位トリムの「X-LINE」だ。X-LINEの前後バンパーには黒色デザインが適用された。
2世代目に移行しフルチェンジとなっただけに、フロントデザインが一新されたのが大きな特徴だ。KIAのファミリールック(メーカーを象徴するフロントデザイン)である「スター・マップ・ライティング・シグネチャー」縦型デイタイム・ランニング・ライト(DRL)とラジエーターグリルが洗練された印象を与えた。
リアにも縦・横型ランプを配置し、フロントデザインとの統一感を演出した。ルーフには初代と同様にパノラマサンルーフが搭載されており、時速80kmで走行しても正常に作動した。
運転席に座ると初代セルトスより広い空間感が感じられた。車体サイズは全長4430mm、ホイールベース(前後車軸間距離)2690mmで、以前よりそれぞれ40mm、60mm拡大したおかげだ。現代自動車「コナ」やKIA「EV3」よりも明らかに広い。
また各種の空調ボタンが減り、コラム式ギア(ステアリングホイール右後方に位置する電子式シフトレバー)に変更されたことで、運転席の空間感がさらに増した。2列目も狭くはなかった。身長172cmの記者が座った際、前席との膝の間に拳2個ほどの空間が残った。家族用車両としても十分に見えた。
まず1.6ガソリンターボモデルに乗った。ステアリングホイール(ハンドル)は軽く回る印象だった。「エコモード」で走行を開始したが、アクセルペダルを踏むと滑らかに加速した。「ノーマルモード」の場合、エコモードとの大きな違いはなかった。
高速道路に入って「スポーツモード」に切り替えるとエンジン音が変わり、加速の立ち上がりも力強く感じられた。ダイナミックな走行に特化した車ではなかったが、出力を高めたい瞬間に使えば役立ちそうだ。内燃機関モデルの最高出力は193馬力、最大トルクは27kgf·mである。
1.6ハイブリッドモデルは内燃機関のセルトスと音からして違った。低速走行時にはモーターを動力源として用いるため、電気車のような音がした。時速60km以上に速度を上げるとエンジンが介入し始めた。
ハイブリッドモデルはエコとスポーツモードのみ選択できる。エコで走行する時は静かで快適だった。スポーツモードで走ると回転数(エンジンの毎分回転数)が上がってエンジン音は大きくなったが、内燃機関のような力強い加速感はなかった。
ハイブリッドモデルの最高出力は141馬力で、最大トルクは内燃機関と同じだった。また電気車のようにスマート回生ブレーキシステムが適用されている。
新型セルトスのもう一つの長所は、コーナリング時のロール感が少ない点だった。一般的な小型SUVは車体が小さいため急カーブ区間で身体が傾きやすいが、セルトスは他の小型SUVよりその感覚が弱かった。
車両のバランスを取る別個のサスペンションが適用されたわけではない。新型セルトスの開発を総括したペ・ギュテ「プロジェクト4チーム」責任者は「従来モデルに比べホイールベースが長くなり、ロール現象も緩和された」と説明した。ただしダッシュボードに付くディスプレーがやや低い位置にあり、不便だと感じる点もあった。
2つのモデルの燃費は良好だった。高速道路では時速90〜100kmで走り、スポーツモードで約100m走行するなど普段どおりの習慣で運転した。その結果、ガソリンターボモデルの平均複合燃費は11.1km/L、ハイブリッドモデルは15.8km/Lと測定された。期待していた燃費よりはやや低かった。
セルトスのガソリン・ハイブリッドモデルの公称燃費はそれぞれ11〜12.5km/L、17.8〜19.5km/Lだ。前方不注意警報などの安全機能や、高速道路走行支援2などの快適装備も備え、走行時の疲労を軽減した。
新型セルトスの価格はガソリンモデルの開始価格ベースで200万ウォン値上げの2477万ウォンである。ハイブリッドモデルは2898万ウォンから始まる。この日乗車したガソリンモデルの価格はX-LINEが3465万ウォンで、全オプションを加えて3966万ウォンだ。ハイブリッドモデルの場合はX-LINEが3741万ウォンで、全オプションを加えて4200余万ウォンである。