現代モービスが自社ランプ事業部の売却を27日に公式化した。売上比重が小さいランプ事業から手を引き、ソフトウエア中心の未来モビリティ事業を中核に据える形でポートフォリオを再編する意図である。
現代モービスはフランスの自動車部品メーカーであるOPモビリティとランプ事業部門の取引に向けた業務協約(MOU)を締結したと公示した。昨年初めから収益性が低かったランプ事業部門の売却に向け複数企業と接触してきた現代モービスが、今回のMOUを通じて売却交渉を公式化した格好だ。現代モービスはOPモビリティとこの日から今年上半期の本契約締結を目標に本格交渉を開始する。契約規模などの詳細は交渉で決定する予定である。
現代モービスがランプ事業部門の売却に乗り出したのは経営効率化のためである。現代自動車グループが電動化とソフトウエア中心車両(SDV)へモビリティ事業を転換しており、これに歩調を合わせて競争力の劣る事業を整理し、未来・成長分野に一層注力する趣旨だ。現代モービス関係者は「過去の内燃機関部品事業のポートフォリオでは事業競争力と収益性を強化しにくく、持続可能な将来成長を担保しにくいと判断した」と説明した。
現代モービス内でランプ事業部は投資に比して業績が振るわなかったと伝えられている。車種ごとにデザインと仕様が異なり標準化が難しく、カスタム設計となるランプ部品の特性上、現代モービスにとって大きな利益を出しにくい事業部門とみなされてきた。また低価格攻勢を前面に出す中国企業に押され、収益性が次第に悪化したとみられる。
一方、OPモビリティは世界28カ国で150の生産拠点を保有する自動車部品企業で、2024年基準の年間売上は116億5000万ユーロ(約20兆ウォン)に達する。OPモビリティはランプ事業の強化に強い関心を示しているとされる。とりわけ現代モービスとOPモビリティのランプ部門が結合すれば、各社の基盤が重なり事業規模が拡大して規模の経済を実現できる。技術競争力と市場支配力も高まる見通しである。
現代モービスはこれまでCEOインベスターデーなどを通じて「今後は将来の中核事業・製品に力量を集中し、高付加価値分野中心の売上構造へ転換する」と明らかにしてきた。現代モービスはこれによって確保した資源を電動化部品など将来の成長事業に集中的に投資し、競争力を高める計画である。