ヒューマノイドロボット(Humanoid robot・人型ロボット)の進展が想定より速いことが示され、電池業界の新たな収益源になるとの期待が高まっている。ヒューマノイドが量産されれば、韓国企業が強みを持つ三元系電池が採用される可能性が大きいとの見方が出ているためである.

現代車グループは5日(現地時間)、米国ラスベガスで開催された世界最大の家電・情報技術(IT)見本市「CES 2026」で、ロボット専門の米国子会社ボストンダイナミクスが開発した次世代ヒューマノイドロボット「アトラス」の研究用モデル(Atlas prototype)と開発用モデル(Atlas product)を公開した.

世界最大の家電・情報技術(IT)見本市「CES 2026」開幕前日の5日(現地時間)、米ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイで開かれた現代自動車グループのメディアデーで公開された「アトラス」の研究型モデル(Atlas prototype、左)と開発型モデル(Atlas product)。/ News1

この日、アトラス研究用モデルは舞台の一角で床に横たわっていた状態から起き上がり、舞台中央まで自然な歩行を披露して歩いてきた。そして舞台の一方に注目を促すような動作を取り、2028年から米国ジョージア州の工場に投入されるアトラス開発用モデルを紹介した.

現場に投入される商用モデルであるアトラス開発用モデルの身長は、研究用モデルより20㎝高い190㎝に達する。体重は90㎏で、一般的な成人Namsungの身体条件を上回る。腕を伸ばせば230㎝の高さまで届き、最大50㎏の物体を持ち上げることもできる。氷点下20度の厳寒、摂氏40度の猛暑にも耐えられる.

◇ ヒューマノイドロボットは電池搭載空間が狭く、LFPより三元系が有利

ヒューマノイドが工場などに導入されれば、製造業の環境が革新的に変わる可能性が大きい。ただし問題は稼働時間である。ヒューマノイドロボットの体力は電池から生まれる。アトラス開発用モデルを電池で駆動できる時間は一度に4時間である.

重い物を運ぶと電池の持続時間は2時間に短くなる。これに関連してボストンダイナミクスは、アトラスがバッテリー充電所で3分で自らバッテリーを交換し、直ちに作業に復帰できると強調した.

人間の身体に類似した形状のヒューマノイドロボットは、電池を搭載できる空間が胸部しかない。電気自動車と比べると、電池を搭載できる空間が限定的である.

このため、中国が市場を先占したリン酸鉄リチウム(LFP)電池より、韓国が主力とするニッケル・コバルト・マンガン(NCM)など三元系電池が有利だとの分析が出ている。LFP電池は三元系電池より価格が安く火災には強いが、相対的に重くエネルギー密度は約30%低い。同じサイズや重さであれば、エネルギー密度が高いほどより長く使用できる.

現代自動車グループのロボット専門米子会社ボストン・ダイナミクスが開発した次世代ヒューマノイドロボット「アトラス」開発型モデル(Atlas product)の仕様。/ ボストン・ダイナミクス キャプチャー

実際、テスラのヒューマノイドロボット「オプティマス」にはLGエナジーソリューションの三元系円筒形電池が搭載されるとされる。LGエナジーソリューションは、米国の商用自律走行ロボット企業ベアロボティクスのサービス・産業用ロボットにも円筒形電池を供給中である.

現代自動車グループのサービスロボット「ダルイ(DAL-e)」と配送ロボット「モベド(MobED)」にはサムスンSDIの三元系円筒形電池が搭載される.

◇ エネルギー密度の高い4680円筒形電池・全固体電池の商用化を前倒しする可能性

電池業界では既存電池よりエネルギー密度が高い4680(直径46㎜、高さ80㎜)電池が第2世代オプティマスに搭載されると予想している。4680電池は既存の2170(直径21㎜、高さ70㎜)電池よりエネルギー密度が5倍高い。韓国の電池3社のうちでは、LGエナジーソリューションが米国アリゾナのクインクリーク工場で年内に4680電池を量産する予定である.

一部では、今後全固体電池が商用化される場合、ヒューマノイドロボットに適用される可能性があるとの見方も出ている。アトラスのように産業現場で使われるヒューマノイドロボットに加え、家庭内で作動するヒューマノイドロボットが登場した状況で、火災安全性への感度は一段と高まるという理由からだ.

全固体電池は三元系電池、LFP電池の長所を兼ね備えた次世代電池である。全固体電池は三元系電池よりエネルギー密度が高い。さらに固体電解質を使用するため発火可能性が低く安全だ.

ヒューマノイドロボットの構造上、狭い空間に同容量の全固体電池を搭載する場合、三元系より使用時間を50%以上延ばしつつ安全性も高めることができる。ただしまだ開発段階で、商用化までには数年かかる見通しである.

一方、ゴールドマン・サックスは世界のヒューマノイドロボット市場規模を2035年時点で380億ドルと提示した。わずか1年前に示した予想値(60億ドル)より6倍増の数値だ。ゴールドマン・サックスはヒューマノイドロボットの年間出荷台数が2030年に25万台を上回ると予想した.

世界の市場調査会社フォーチュン・ビジネス・インサイツも、世界のヒューマノイドロボット市場規模が2023年の24億3,000万ドルから2032年に660億ドルへ成長すると見通した.

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