超高圧変圧器の需要が拡大し電力機器市場が好況となるなか、各メーカーが熟練人材の確保に注力している。電力機器産業は工程における手作業の比率が高く人材教育の期間も長いという特性があり、新工場投資と同様に人材管理が重要であるためだ。
11日、KOTRAによると、北米の変圧器市場規模は年平均6.4%成長し、2030年には64億4000万ドル(約8兆4000億ウォン)に達する見通しだ。KOTRAは、人工知能(AI)市場の拡大などにより電力使用量が急増し、老朽化した電力網の更新需要も増えるなか、超高圧変圧器市場が急速に拡大していると伝えた。
韓国の電力機器メーカーは北米市場攻略に向け超高圧変圧器の生産投資を拡大しているが、熟練人材の確保には苦戦している。
中低圧遮断器などは現在、生産工程の大半が自動化されているが、超高圧変圧器は一般的に顧客の要求に応じたカスタムメイドで製作されるため、熟練人材への生産依存度が高い。また製品の標準化が進んでいない点も、さまざまな要件の製品生産経験を持つ熟練人材が必要とされる理由に挙げられる。
電力機器業界の関係者は「超高圧製品はコイルをクレーンで一段ずつ直接巻くなど、工程の大半が手作業で進む」と述べ、「多様な製品の製作経験を積むのに多くの時間が必要なだけに、人材の養成には通常3〜5年、長ければ10年かかることもある」と説明した。
グローバルコンサルティング会社のカーニーと米国電気電子学会(IEEE)は昨年公表した報告書で、電力インフラ需要の増加に対応する電力機器エンジニアが2030年までに最低45万人から最大150万人不足すると予測した。現地業界の幹部の40%は「今後10年間の経営で最大の困難は何か」という質問に「熟練工不足」と「技術人材確保競争」と答えた。
これを受け、北米に進出した韓国のメーカーは工場の新設や増設と並行して、現地の優秀な人材の確保にも力を入れている。
2027年にアラバマの変圧器工場の増設を終えるHD現代エレクトリックは、稼働時期に合わせて熟練人材を10%以上増やす方針だ。同社は新規採用者に対し、現地の最低賃金8ドル(約1万1560ウォン)の2倍以上となる時給20ドル(約2万8900ウォン)を提示していると伝えられている。
LS ELECTRICも昨年12月に釜山で第2生産棟を建設し、超高圧変圧器の生産能力を3倍に拡大するなか、新規人員300人を追加採用している。
ある業界関係者は「熟練工を確保する一方で、新たに採用する社員の業務能力をできるだけ早く引き上げるため、教育投資を拡大している」と語った。