今年は現代自動車・起亜など韓国の完成車メーカーが電気自動車やハイブリッド車など環境対応車種で新型車を相次ぎ投入する。電気自動車の補助金が拡充され、ハイブリッド車の需要も急速に伸びていることから、環境対応車の成長が続くとの見方によるものだ。これにスポーツユーティリティビークル(SUV)の新型車も続々登場する予定である。

1日、自動車業界によると、韓国自動車モビリティ産業協会(KAMA)は「2025年自動車産業評価および2026年展望」報告書を通じ、今年は国内の完成車ブランドがフェイスリフト(部分変更)モデルを含め計16種の新型車を発売すると予想した。昨年は10種の新型車が出たのに比べると6種増える。

グラフィック=ソン・ミンギュン

◇ 上半期は起亜の新型セルトスが出撃…KGMのピックアップトラック・ルノーの準大型SUVも

今年第1四半期に登場する新型車のうち最も関心を集めているモデルは起亜の小型SUVであるセルトスだ。セルトスは2019年に初代モデルが発売されて以降、6年ぶりとなる昨年12月に2代目モデルが公開された。

2代目セルトスにはハイブリッドモデルが追加された点が目を引く。セルトスハイブリッドにはこれまで電気自動車でしか使えなかった車内V2L(Vehicle to Load)機能が適用された。V2Lは車から電力を取り出して外部電子機器を作動させる機能で、キャンプをはじめとする屋外活動に有用だ。1.6ターボガソリンモデルは最高出力193馬力、最大トルク(車輪を回す力)27.0kgf・mの性能を備える。

起亜の小型SUV「セルトス」第2世代の外装イメージ。/起亜提供

KGモビリティは今月中に「ムッソースポーツ」を継承したモデルであるピックアップトラック「ムッソー」の価格を公開し、本格販売に入る。ディーゼル(最高出力202馬力)とガソリン(最高出力217馬力)の2種類のパワートレインで運用し、SUV水準の快適装備を搭載した。日常走行からレジャー、オフロードまで幅広い走行利便性を追求した。

ルノーコリアも「オーロラ2」プロジェクトモデルを近く公開し、事前契約を開始する計画だ。オーロラプロジェクトは、ルノーグループが打ち出す3種の新型車をルノーコリアが主導して開発・生産するという戦略を指す。

ルノーコリアは2024年に「オーロラ1」プロジェクトモデルである中型SUV「グランコレオス」を発売した経緯がある。グランコレオスは昨年、ルノーコリアの内需販売の80%を占め、主力車種として定着した。今回公開するモデルはグランコレオスより大きい準大型SUVになると業界はみている。

KGモビリティの次世代ピックアップ「ムッソー」(右)とフロントデザインを差別化した「ムッソー・グランドスタイル」(左)。/KGモビリティ提供

今年上半期の全体の発売モデルを見ると、現代自動車の初の電動多目的車(MPV)であるスターリアEVに関心が集まる。スターリアは2021年に現代自動車が投入した最大15人乗りのワンボックス車で、スタレックスの後継モデルである。

スターリアEVには84kWh容量のバッテリーが搭載される見通しだ。1回の充電での走行可能距離は324kmだ。高速充電機能も適用されるとみられ、この場合は残量が約10%のバッテリーを80%まで充電するのに20分を要する。

現代自のスターリアEVと推定される車両。/オンラインコミュニティのキャプチャー

現代自動車はこのほか、準大型セダンであるグレンジャー第7世代の部分変更モデルも上半期中に公開する計画だ。グレンジャー第7世代は2022年11月に発売されたモデルである。2022年に発売された起亜の小型SUVであるニロの部分変更モデルも今年上半期に登場する見通しだ。

◇ 下半期はジェネシスGV90に注目…アバンテとツーソンも新世代に移行

下半期にはフルモデルチェンジの新型車が相次いで発売される。現代自動車グループの高級ブランドであるジェネシスは、発足後初となる大型電動フラッグシップSUVのGV90を披露する。現代自動車の主力ボリュームモデル(大量販売車両)であるアバンテとツーソンもフルモデルチェンジ版が登場する。現代自動車サンタフェの部分変更モデルも下半期に発売される予定だ。

ジェネシスは2024年の釜山モビリティショーでGV90のコンセプトモデル「ネオルン」を公開した経緯がある。当時ネオルンは前後席を隔てるBピラーがなく、前後のドアが向かい合って開くコーチドアを採用して注目を集めた。業界ではコーチドアがGV90の上位トリムに含まれるとみている。

「2024釜山モビリティショー」で公開されたGV90コンセプトカー「ネオルン」。/現代自動車グループ提供

GV80ハイブリッドモデルも下半期中に発売される見通しだ。この車はジェネシスブランド初のハイブリッドSUVで、現代自動車の次世代ハイブリッドシステムである「P1+P2並列構造」が適用される可能性が高い。この場合、既存の2.5ガソリンターボモデルに比べ、より高い加速性能と長距離走行効率が確保される。

現代自動車の準中型セダンであるアバンテの新型8代目モデルも下半期に姿を現す。公開されたスパイショットなどを見ると、新型アバンテは既存モデルの主要イメージを引き継ぎつつ、よりシャープで躍動感を強調するデザインが適用される見込みだ。併せて車体は大型化し、技術と商品性も向上するとみられる。

現代自の準中型セダン「アバンテ」第8世代の予想図。/YouTube ヒラーTVのキャプチャー

現代自動車の準中型SUVであるツーソンも2020年以降6年ぶりにフルモデルチェンジが発売される。新型ツーソンには次世代ハイブリッドシステムや次世代インフォテインメントシステムなど、将来モビリティ技術が多数適用されるとの観測が出ている。2004年3月に初めて発売されたツーソンは、21年ぶりとなる昨年8月にグローバル累計販売台数1000万台を超えた経緯がある。

このほか、KGモビリティはプロジェクト「SE10」という名称の準大型SUV新型車を下半期に発売する準備を進めている。この車は中国の奇瑞汽車と協業して開発されており、同様にハイブリッドモデルが適用される予定だ。業界ではこの車が年末に発売されると見込んでいる。

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