KAIがフィリピンとFA-50PH性能改良で930億ウォン契約

韓国航空宇宙産業（KAI）がフィリピン国防省とFA-50PH戦闘機の性能改良事業契約を締結したと26日に明らかにした。

契約規模は航空機の性能改良と後続の軍需支援を含め約930億ウォンである。KAIが2015年から2017年までフィリピンに納入したFA-50PH 11機が対象だ。

今回の事業はフィリピン空軍の実際の運用経験から導かれた要求事項を反映し、航空機の性能と作戦効率を向上させる事業である。これによりFA-50PHは精密誘導兵装の運用能力が強化され、航続距離と持続作戦能力が拡大する。また、向上したネットワーク基盤の連合作戦遂行能力を確保する予定だ。

KAI関係者は「6月に追加契約された機体を含む合計23機のFA-50PHがフィリピン空軍の領空防衛能力の強化と近代化された空軍戦力の維持に大きく寄与する」と述べた。

足元の航空機輸出競争力は、30〜40年以上に及ぶ機体ライフサイクルの間に発生する後続支援と性能改良の能力が中核要素として浮上している。とりわけその費用が航空機取得費用の2〜5倍に達するだけに、その重要性は一段と高まる傾向だ。

チャ・ジェビョンKAI代表理事は「今後も顧客のニーズに合わせた性能改良と体系的な後続支援事業を通じ、グローバル防衛産業市場でKAIの地位を持続的に拡大していく」と明らかにした。