鄭義宣が42dot自動運転を点検し支援継続表明

鄭義宣（チョン・ウィソン）現代自動車グループ会長がソフトウエア中心車両（SDV）技術の開発を担う42dotを訪れ、自動運転技術を直接点検した。

現代自動車グループによると、鄭会長は24日午前、京畿道城南市第2板橋テクノバレーにある42dot本社を訪問し、「アイオニック6」をベースにした自動運転車を板橋一帯で試乗した。自動運転技術の中間点検という位置づけである。

この車両には「エンド・ツー・エンド（E2E）」自動運転技術が搭載されている。42dotが開発したE2Eベースの自動運転システム「アトリアAI」は、8台のカメラと1台のレーダーで周辺環境を認識し、入力データを単一ディープラーニングモデルで統合処理する。認知・予測・計画・制御の全過程を車両内のニューラルネットワーク処理装置（NPU）で実行する点が特徴だ。

この日の鄭会長の42dot訪問は、自動運転戦略全般の方向性を再整備しようとする動きと受け止められる。ソン・チャンヒョン前現代自動車グループAVP（先進車両プラットフォーム）本部長兼42dot代表が今月初めに辞任し、42dotが目に見える成果を示せていないとの指摘が出ていた。

これに対し鄭会長は5日の起亜80周年行事で「中国企業やテスラがうまくやっており、自動運転分野でわれわれがやや遅れている面がある」とし、「米国でモショナルが懸命に取り組んでいるが、ギャップが存在し得る」とも言及した。ただし「今後はギャップよりも重要なのは安全だ」として、「安全の方向にフォーカスを合わせる」と強調した。

現代自動車グループ関係者は「試乗後、鄭会長は42dotの開発成果をねぎらい、積極的な支援を継続すると述べた」と伝えた。