現代自動車・起亜が11月の欧州市場シェアで1年前の同期間より0.2ポイント縮小したことが分かった。現代自動車グループの欧州市場シェア低下は、中国自動車メーカーBYDの販売台数が230%以上と急増したことによるものとみられる。
欧州自動車工業会(ACEA)によると、現代自動車は先月欧州で前年同月比3.7%増の4万1026台、起亜は3.2%減の3万8875台を販売したと集計された。現代自動車・起亜の合算販売台数は前年同月比0.2%増の7万9901台となった。
一方、欧州の自動車市場自体は成長基調だ。先月欧州で販売された自動車は計107万9563台で、1年前より2.4%増えた。10月には前年同月比4.9%増の109万1904台が販売されていた。
これにより現代自動車・起亜の欧州市場シェアは7.4%となり、1年前より0.2ポイント縮小した。
BYDを含む中国自動車メーカーの欧州内販売台数は上昇基調だ。BYDは11月の欧州で前年同月比235%増の1万6158台を販売したことが分かった。また上海汽車も前年同月比41.6%増の1万7067台を販売した。
トヨタの販売台数も2カ月連続で伸び悩んだ。トヨタグループの11月欧州販売台数は6万4788台で、前年同月比9.2%減少した。日産の販売台数は8.8%減の1万3008台、スズキの販売台数は20.9%減の1万2957台となった。
現代自動車の主要販売車種はツーソン9895台、コナ7079台、i20が4400台などだった。起亜はスポーテージ1万1479台、EV3が5827台、シードが4051台の順で多く売れた。
ハイブリッド車(HEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)を含む現代自動車の主要エコカー販売実績は、ツーソン5982台、コナ5407台、インスター(キャスパー・エレクトリック)2042台などの順となった。起亜のエコカー販売台数はEV3が5827台、ニロ3142台、EV6が1236台と集計された。