2025年7〜9月期の中堅企業の輸出は前年同期比6.9%増となった。同期間の韓国全体の輸出増加率（6.5%）より0.4%ポイント高い水準である。
韓国中堅企業連合会が27日に発表した「2025年7〜9月期中堅企業の輸出動向」によると、今年7〜9月期の中堅企業の輸出規模は前期（319億8000万ドル）より1.0%増の322億9000万ドル（約4兆7350億ウォン）となった。2022年の統計作成以降で四半期の最大実績である。7〜9月期の全体輸出に占める中堅企業の比率は前年同期比0.1%ポイント増の17.5%だった。
業種別では、製造分野の中堅企業の輸出額は前年同期比7.0%増の284億ドル、非製造分野は6.4%増の38億9000万ドルとなった。
製造分野では電子部品（98億4000万ドル、14.2%↑）、自動車（39億9000万ドル、13.4%↑）、化学物質（28億9000万ドル、1.5%↑）などが増加し、機械・装置（24億8000万ドル、7.8%↓）、ゴム・プラスチック（12億8000万ドル、11.9%↓）などは減少した。非製造分野では卸小売（29億ドル、5.1%↑）業種が増加し、サービス（4億ドル、6.6%↓）は下落した。
品目別では自動車（6億1000万ドル、64.2%↑）、船舶（6億6000万ドル、41.8%↑）、半導体（78億2000万ドル、24.1%↑）、精密化学（23億3000万ドル、13.7%↑）、家電（3億7000万ドル、11.2%↑）などの伸びが目立った。
地域別ではASEAN（77億1000万ドル、23.0%↑）、日本（13億9000万ドル、3.0%↑）、インド（10億3000万ドル、5.7%↑）、中東（9億2000万ドル、27.8%↑）などで輸出が拡大し、中国（60億8000万ドル、14.6%↓）、米国（47億ドル、7.8%↓）、EU（29億7000万ドル、24.8%↓）などでは減少した。
イ・ホジュン中堅連常勤副会長は「韓米の通商・安保交渉の妥結後、貿易・通商の不確実性は一部解消したが、AI技術が引き起こした産業の大転換、米中の覇権競争、グローバル供給網の不安定などは依然として大きな課題だ」と述べ、「2四半期連続の中堅企業の輸出増加のモメンタムが産業全般にわたる再跳躍の契機へと転換できるよう、輸出金融の拡大、輸出市場の多角化支援、海外市場情報の提供など実効的な政策環境を整えるため、政府、国会と緊密に意思疎通していく」と語った。