ポスコは今月、コヤン市キンテックスで開かれた「2025 ドローン・都市航空モビリティ(UAM)博覧会」に参加し、「未来型バーティポート(Vertiport)」技術を公開したと26日に明らかにした。
UAM(Urban Air Mobility)は、電動・低騒音の航空機と垂直離着陸場を基盤に、都市環境で人と貨物を安全かつ便利に運ぶ次世代の先端交通システムである。バーティポート(Vertiport)は垂直を意味する「Vertical」とターミナルを意味する「Port」を組み合わせた語で、UAM機体が垂直に離着陸する施設を指す。
ポスコは博覧会の会場で「スチール・バーティポート」展示ブースを運営し、未来の都市航空インフラの中核であるバーティポートのコンセプトと模型を披露した。ポスコは最近開発した「スチール離着陸デッキシステム」の実物を展示した。
UAMは成長可能性が高い分野である。米投資銀行(IB)モルガン・スタンレーによると、グローバルなUAM関連市場は2020年の80億ドル規模から2050年には9兆420億ドル規模に達する見通しである。
バーティポート技術は機体の安全な離着陸のための中核インフラである。機体荷重に耐えられるよう高い耐久性と安定性を備えて設計されなければならない。ポスコは軽量で堅牢かつ価格競争力も備えたバーティポートの実現を目標に、2023年から鉄鋼素材と鋼構造技術の開発に着手した。
今回開発した「スチール・バーティポート」は、高い剛性と耐久性を維持しながらも薄い厚みで軽量化を実現した。さらに、バーティポートをモジュールに分割し、工場で製作後に現場で組み立てるプレファブ(Prefab)工法を適用して、施工の効率性と活用性も高めた。
ポスコは博覧会期間中に開かれた「第4次 UAM 安全・認証技術連続セミナー」で、国家研究開発(R&D)課題「移動式モジュール型バーティポートの設計および施工技術開発」の研究成果を発表した。バーティポートの構造・機能的要求性能と実際に適用可能な技術的ソリューションを提示し、開発成果に基づき効率性を備えたモジュール型バーティポートの可能性を強調した。
また、オープンセミナー「バーティポートを容易かつ迅速に作る—スチール離着陸デッキ」で一般大衆を対象にポスコの独創的なアイデアとバーティポートのビジョンを紹介した。
ポスコ関係者は「UAMの運用体制の構築と革新的インフラの開発には継続的な研究開発と国家的投資が必要だ」と述べ、「ポスコは今後も未来の都市航空インフラ分野で先導的役割を続ける」と語った。