現代自動車・起亜の10月の欧州市場シェアが1年前の同期間より0.5ポイント低下したことが分かった。欧州市場全体の販売台数が前年同期比で5%近く増加する中で受け取った残念な成績表である。BYDの販売台数が200%を超えて急増するなど、中国車の攻勢の影響を受けたとみられる。
25日、欧州自動車工業会(ACEA)および海外メディアなどによると、先月欧州で現代自動車は4万1137台、起亜は4万403台を販売した。前年同期間よりそれぞれ0.8%、2.0%ずつ減少した。
一方、欧州全体の自動車市場は成長基調だ。先月の欧州自動車販売台数は109万1904台で前年同期比4.9%増加した。これにより現代自動車(3.8%)・起亜(3.7%)の欧州市場シェアは7.5%となり、1年前より0.5ポイント下落した。
現代自動車・起亜の不振は中国車が躍進した影響とみられる。10月に入りBYDは1年前より206.8%急増した1万7470台を販売した。市場シェアも0.5%から1.1%に拡大した。上海汽車(SAIC)は2万3860台を売り、35.9%の成長率を記録した。市場シェアは1.7%から2.2%へと0.5ポイント上昇した。
日本車も現代自動車グループと似た状況である。トヨタグループの販売台数は7万4741台で11.9%減少した。日産とスズキはそれぞれ2.4%、4.6%ずつ減った。BYDと世界の電気自動車販売台数の1・2位を争うテスラは48.5%減の6964台の販売にとどまった。
一方、現代自動車の欧州主要販売車種はツーソン(9959台)、コナ(6717台)、i10(3877台)などだった。起亜はスポーテージ(1万1960台)、シード(6271台)、EV3(5463台)の順で多く売れた。
ハイブリッド車(HEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)を含む現代自動車の主要エコカー販売実績は、ツーソン6535台、コナ5275台、インスター(キャスパーエレクトリック)2704台などだった。起亜のエコカーはEV3(5463台)、ニロ(3635台)、EV4(1410台)などが多く販売された。