韓米の関税交渉妥結により両国のMASGA(マスガ)プロジェクトが本格的な協力局面に入るなか、ダリル・コーデル米海軍参謀総長がハンファオーシャンのコジェ事業場を訪問した。
ハンファオーシャンは15日、コーデル総長がケビン・キム駐韓米国大使館の臨時代理大使らとともにコジェ事業場を訪れ、事業場内の展示室を皮切りに組立工場、特殊船岸壁などを見て回ったと明らかにした。ハンファオーシャンからはキム・ヒチョル代表理事、特殊船事業部長のオ・ソンチョル社長らがコーデル総長一行を迎えた。
コーデル総長はこの日、ハンファオーシャンがMRO作業中の米海軍補給艦「チャールズ・ドリュー」艦の前で、世界最高水準の大型造船インフラを有するハンファオーシャンの事業能力を称え、両国の造船協力が韓米同盟を一層盤石にすると強調した。
ハンファオーシャンは昨年8月の米海軍の兵站支援艦「ウィリー・シラ」艦を皮切りに、昨年11月には「ユーコン」艦、今年7月には「チャールズ・ドリュー」艦まで、国内造船所としては初かつ最多の米海軍MRO事業の実績を保有している。
ハンファオーシャンが先月竣工したハンファオーシャンの特殊船第4工場は、スマート統合管制によりAI(人工知能)ベースの設備・エネルギー管理プラットフォームを適用し、カーボンニュートラルにふさわしい工場として構築された。また、配管製作自動化システムを適用し、配管の切断や曲げなどの製作工程を自動化した。
コーデル総長はLNG運搬船、超大型コンテナ船など商船ブロックを製作する組立1工場で、船舶補強材10個を同時に自動溶接する「ロンジ」自動溶接装備と、船舶ブロック溶接ロボットの「ダンディ」「インディ」など自動化された工場設備にも関心を示した。
キム・ヒチョル・ハンファオーシャン代表理事は「ハンファオーシャンは米海軍の『最も信頼できるパートナー』であると同時に『韓米同盟強化のアイコン』としての役割を果たす」と述べ、「ハンファオーシャンはマスガプロジェクトが成功裏に履行されるよう、諸般の準備にも最善を尽くしている」と語った。