鉄鋼産業が中国企業の低価格攻勢や米国政府の50%の高関税で苦境にあるなか、韓国政府が中国産の炭素鋼および合金鋼の熱間圧延厚鋼板(厚さ6㎜以上の鋼板)に反ダンピング関税を課すことにした。炭素鋼および合金鋼の熱間圧延厚鋼板は、800℃以上の高温で薄く圧延した厚板を指す。
5日、関係業界によると、ダンピングの有無を調査する産業通商資源部傘下の貿易委員会は、中国産の炭素鋼および合金鋼の熱間圧延厚鋼板がダンピング価格で輸入され、韓国の鉄鋼事業に被害を与えたと最終判断した。業界関係者は「貿易委員会が10月に反ダンピング関税の賦課対象であると判断し、企画財政部が反ダンピング関税の賦課を決定した」と語った。
ダンピングは、国内販売価格より低い価格で輸出することを指す。利害関係者の申請がある場合、輸入国政府は輸入による国内産業の被害事実を調査し、関税を賦課できる。
企画財政部は中国産の炭素鋼および合金鋼の熱間圧延厚鋼板に今後5年間、34.1%のダンピング防止関税を賦課する制定案を3日に立法予告した。今回の措置は、2024年10月4日から進めた調査の結果、中国産の炭素鋼および合金鋼の熱間圧延厚鋼板の低価格輸入により韓国の産業が被害を受けた事実を確認したことによるものだ。
反ダンピング関税の対象は、厚さ4.75㎜以上、幅60㎜以上でコイル形態ではなく、冷間圧延していない厚鋼板である。建設機械および特殊目的車両の生産用の耐摩耗鋼厚板、高張力鋼厚板には反ダンピング関税は賦課しない。
企画財政部の関係者は「立法予告期間に特異事項がなければ、予定どおり反ダンピング関税が賦課される」と述べた。企画財政部は今月14日まで中国産の炭素鋼および合金鋼の熱間圧延厚鋼板に関する意見を聴取する予定だ。反ダンピング関税賦課の確定案は今月20日前後に出る見通しである。
あわせて貿易委員会は、中国産の熱延鋼板に反ダンピング関税を課す案に関する予備判定も下した。鉄鋼業界の関係者は「中国がベトナムなどを通じて鉄鋼を迂回輸出しているため、これを防ぐための反ダンピング関連法案の改正が必要だ」と述べた。