中東発リスクの拡大で来週予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)で「サプライズ利上げ」があり得るとの見方が出た。
ビョン・ジュンホIBK投資証券研究員は11日のリポートで「イラン情勢が米中の交戦拡大でさらに悪化し、原油価格を押し上げるとともにコモディティ価格の上昇を牽引している」とし、「来週のFOMCを前に警戒感が高まる見通しだ」と述べた。
研究員は「ブレント原油が下半期入り後に約30%急騰し、再び100ドルを上方ブレイクした。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)も上昇基調を維持しており、インフレ懸念が刺激され市場金利の上昇と政策金利引き上げの名分を一段と高めている」と見た。
前日、10月渡しWTI先物は前営業日比6.43ドル(6.69%)高の1バレル=102.48ドルで取引を終えた。11月渡しブレント原油先物も6.34%高の107.63ドルで取引を終えた。
ビョン研究員は中東リスクが長期化する可能性を示した。研究員は「問題は、現在の中東での交戦イシュー拡大の様相が米国の中間選挙時点まで、あるいはそれ以上に展開される可能性がある点だ」とし、「イランは中間選挙で共和党が不利になるよう、現イシューを引き続き引っ張る可能性があり、トランプも中間選挙あるいはそれ以上の時点でイラン戦を終わらせると明らかにしており、当面の鎮静化期待は大きくない状況だ」と指摘した。
原油価格だけでなくコモディティ価格全般が上昇基調にある点を、利上げ圧力の要因に挙げた。
研究員は「AIデータセンターと送電網投資の拡大により銅価格の上昇基調が固定化しており、夏季の猛暑による作況懸念でコーヒー、ココア、砂糖など農産物価格も6月以降急騰した」とし、「コモディティ全般の強含みが現れ、世界のコモディティ価格指数は春のイラン情勢勃発時の高値を上回り、年初来高値を更新している」と分析した。
さらに「米10年債利回りは昨夜4.97%まで上昇し、2023年10月の高値である4.99%に接近した」とし、「前高値の突破と5%上回りというイシューは、投資家心理に株式市場へ否定的な影響を与える可能性が大きい」と見た。
続けて「フェドウォッチによれば9月利上げ確率は60%水準に高まっている」とし、「8月の米雇用指標の堅調さと足元の原油急騰を踏まえると、サプライズ利上げも排除できない状況だ」と説明した。