本記事は2026年9月4日11時57分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲出された。
プライベート・エクイティ・ファンド(PEF)運用会社のCorstone Asiaが電力機器ソリューション企業Woojin M&Eの買収を完了した。とりわけWoojin M&Eが人工知能(AI)発の電力需要拡大の恩恵を受ける企業として浮上し、3000億ウォン規模の買収資金の約80%をプロジェクトファンドで募ったことが分かった。
4日投資銀行(IB)業界によると、Corstone Asiaは前日、Woojin M&Eの買収代金の払込みを終え、取引をクロージングした。8月にキュリアスパートナーズが保有するWoojin M&Eの持分100%を約3000億ウォンで買収する株式売買契約(SPA)を締結してから約1カ月である。
Corstone Asiaは買収資金の大半を約2300億ウォン規模のプロジェクトファンド「コストングリッドソリューション」で調達した。当初は3号ブラインドファンド資金の一部(400億ウォン)に1500億ウォン規模のプロジェクトファンドを組成し、1000億ウォン規模の買収ファイナンスを調達する計画だったが、買収ファイナンスは300億ウォン水準に縮小した。
AIデータセンター拡大に伴う電力網拡充期待が高まり、Woojin M&Eに対する出資者(LP)の関心が続いたことが追い風となった。Corstone Asiaが昨年初に組成した3号ブラインドファンドのLPの相当数が、プロジェクトファンドの共同投資家として名を連ねたとみられる。
Woojin M&Eは半導体・ディスプレー産業などに用いられる電力機器の流通専門企業で、1984年に設立された。単純な流通にとどまらず、電力機器の設計・設置ソリューション事業へと拡張し、昨年の売上高は2000億ウォンを上回った。営業利益は224億ウォンで前年の3倍に増えた。
Corstone AsiaはWoojin M&Eのキャッシュ創出力と成長ポテンシャルを高く評価し、買収を進めたとされる。AIデータセンターの新規構築の動きや半導体工場の増設などで電力機器の需要が増 加し、Woojin M&Eの受注基盤も強化されているとの判断からだ。
IB業界のある関係者は「当初Corstone Asiaは買収代金の約30%を買収ファイナンスで調達するものと伝えられていたが、プロジェクトファンドに資金が集まり、借入規模が調整された」と述べ、「買収ファイナンスの金利が6%台後半という状況を考慮すれば、金利負担を和らげる効果も得た」と語った。
Corstone Asiaは今後、AIデータセンターと半導体投資の拡大を足場にWoojin M&Eの事業規模を拡大したのち、新規株式公開(IPO)などの回収策を模索する方針とされる。海外市場への進出を加速させると同時に、半導体装置メーカーなど被投資企業との協業も進める計画だ。
一方、キュリアスパートナーズは2024年6月にWoojin M&Eの持分100%を取得してから約2年でCorstone Asiaへの売却を完了し、エグジットの成果を上げた。当時の取引価格が2350億ウォン水準だったことを踏まえると、700億ウォン前後の売却益を得たと推定される。