IBK投資証券は31日、Hotel Shilla(008770)について、堅調なインバウンド、免税店実績の安定化、低下したバリュエーション(価値評価)により企業価値の上昇可能性が高いと評価した。投資意見は「買い(Buy)」、目標株価は8万1000ウォンを維持した。前営業日終値は4万3000ウォンである。
ナム・ソンヒョンIBK投資証券研究員は「Hotel Shillaの企業価値上昇可能性が高いと判断する」と述べ、根拠として▲堅調なインバウンド(訪韓外国人)増加傾向▲免税店実績の安定化▲低下したバリュエーションを挙げた。
インバウンドの増加傾向は2027年にも続く可能性が高いとみている。今年7月の訪韓外国人は約209万3000人で前年同期比20.8%増加したとされる。とりわけ中国の訪韓客が29%増の77万7000人となり、成長を牽引している。
ナム研究員は「上半期に中国路線の増便がすでに行われ、下半期も追加増便を検討している点を踏まえると、2027年にもこの趨勢は維持される可能性が高い」とし、「こうした点を考慮すれば、2027年にも中国人の訪韓需要拡大に伴う影響は肯定的に作用する見通しだ」と述べた。
またHotel Shillaはインチョン空港免税店DF1区域からの撤退後、免税店の収益性が大きく改善した。第2四半期の営業利益は約360億ウォンを記録した。
ナム研究員は「DF1撤退に伴う賃料負担の緩和効果と収益性改善のための戦略的選択が継続しており、インバウンド増加も見込まれることから、こうした免税店の収益性改善の趨勢は維持される」とし、「免税店事業部の有意な外形拡大は限定される可能性が高いが、収益性向上の戦略を通じて安定的なファンダメンタルを実現した」と説明した。
あわせて、こうした戦略的選択が年間1000億ウォンを超える利益創出能力へ転換された点に注目する必要があると付け加えた。
最後に、バリュエーションが現在低い状態だと説明した。年初、今年のHotel Shillaの営業利益コンセンサス(市場予想平均)は1466億ウォン水準だったが、現在の営業利益コンセンサスは1976億ウォンで30%以上上昇した。しかし株価の上昇は限定的な状態だ。
Hotel Shillaは今年を起点に黒字転換に成功し、2027年の株価収益率(PER)水準は10.3倍まで低下した状態だ。
ナム研究員は「ホテル事業部が構造的な成長サイクルに入っており、不振だった免税店も改善しているだけに、現株価は割安領域だと判断する」と説明した.