KB証券が新規株式公開(IPO)市場で、着実なトラックレコードと堅固な主幹事パイプラインを基盤に競争力を強化している。優良な未上場企業を発掘して上場に成功させ、企業の成長過程全般に参画する投資型投資銀行(IB)戦略を展開しているためだ。

28日、金融投資業界によると、KB証券は2022年に6件・2兆9,924億ウォンのIPOを主幹事として手掛けリーグテーブル1位を記録したのに続き、2024年は12件・6,769億ウォン、2025年は13件・8,451億ウォンで2年連続の1位となった。2023年は11件・3,405億ウォンで5位を記録し、今年上半期末時点では6件・2,277億ウォンを主幹事として3位につけている。

KB証券本社。/KB証券提供

KB証券はIPO実績を下支えする主幹事契約のパイプラインも厚みを増している。昨年はアップステージ、SBソンボなどを含め33件を確保し、今年も7月末時点でピアルアンドディカンパニー(ヘイディーラー)、HD現代ロボティクス、MUSINSA、ライナーなどをはじめ合計33件の主幹事契約を締結した。

今月はトラベルウォレットと共同代表主幹事契約を結び、人工知能(AI)半導体設計企業Rebellionsの上場主幹事に選定され、契約締結を準備している。

KB証券は特に市場の関心が高い成長企業と協業していると明らかにした。AIやプラットフォーム、ロボットなど成長業種の企業が多数含まれ、KB証券のIPOポートフォリオが多様化している。

今年下半期には、これまで確保してきた主幹事パイプラインが本格的にIPO手続きに入る見通しだ。

KB証券は下半期時点でMUSINSA、Rebellions、アップステージ、MegazoneCloud、EVERSPIN、エイアイオー、マザーズ製薬などを含め、合計15社の上場予備審査申請を準備している。主幹事契約段階にある企業は順次予備審査を申請し、上場に動く見通しだ。

あわせてKB証券は主要証券会社との激しい競争でも相当な成果を上げている。代表的な事例がライナーとベスルAIである。

AI検索スタートアップのライナーの上場主幹事選定にはKB証券と未来アセット証券(006800)、NH投資証券、大信證券など主要証券会社が参加したが、最終の代表主幹事としてKB証券が選定された。AIインフラ企業ベスルAIの主幹事選定競争では未来アセット証券と新韓投資証券を退けた。

トラベルウォレットの主幹事選定にはNH投資証券(005940)、新韓投資証券、教保証券などが参加した。トラベルウォレットの場合、KB証券がNH投資証券と共同代表主幹事体制でIPOを進める予定だ。

KB証券はこのほかにも今年、HD現代ロボティクスをはじめ、エルケイセルテク、マイハブ、Tesollo、ロマンスィス、GMR、IFA、ダインメディカルグループ、コレンスなど多数企業の主幹事業務を受託したと説明した。

IPO市場では量的成果だけでなく質的成果も高まっている。KB証券はベンチャー・成長企業への投資段階から企業と協力関係を構築し、その後のフォローオン投資と企業金融、IPOまでつなぐ構造を強化している。これにより新技術事業金融部などを通じて投資した企業のIPO主幹事まで担い、投資と企業金融機能を結合する事例が相次いでいる。

Recens Medicalの場合、KB証券が2019年に初回投資を開始して以降、フォローオン投資と海外進出を支援し、ECM部署と連携してIPO共同主幹事の役割も担った。企業の初期成長段階から上場まで金融ソリューションをつないだ事例だ。

KB証券の関係者は「単に主幹事件数を拡大するのではなく、成長性と競争力を備えた優良企業を発掘し、成功裏の上場までつなげることに集中して顧客に差別化されたIPOソリューションを提供する計画だ」と述べた。

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