ビットコインが6万3000ドル台で弱含んでいる。米国の物価上昇ペースが鈍化し、連邦準備制度(Fed・FRB)の追加利上げ懸念は和らいだが、暗号資産市場の投資家心理はなかなか回復していない。
13日午前8時45分、グローバル暗号資産相場中継サイトのコインマーケットキャップによると、ビットコインは24時間前比0.37%安の6万3348.58ドルで取引されている。ビットコインは前日午後7時ごろに6万4000ドルを上回ったが、午後10時ごろ再び6万3000ドル台へ下落した。
主要アルトコインも総じて軟調だ。時価総額2位のイーサリアムは0.33%安の1876.42ドルで取引されている。BNBは0.95%下落の609.83ドル、リップル(XRP)は1.79%安の1.00ドル、ソラナは0.96%安の75.48ドルとなっている.
米国の物価上昇圧力は一服した。米労働統計局(BLS)によると、7月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%、前年同月比3.4%上昇した。前年同月比の上昇率は6月の3.5%から0.1ポイント低下した。食品とエネルギーを除くコアCPIも前月比0.2%、前年同月比2.5%上昇した。
物価圧力の緩和でFRBの追加利上げ観測も後退した。市場では9月の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが政策金利を据え置くとの見方が強まっている。CPI発表後、利上げ確率が低下したとの評価が広がり、米国債利回りとドルも取引時間中に下押し圧力を受けた。
しかし物価指標の好材料にもかかわらず、投資家心理は依然として萎縮している。暗号資産データ分析会社オルタナティブ・ドット・ミーが算出する恐怖・強欲指数は前日比2ポイント低下の27で「恐怖」ゾーンにとどまった。同指数は0に近いほど投資家心理が萎縮していることを示し、100に近いほど市場が過熱していることを意味する。
市場の視線は13日(現地時間)に発表される米国の7月生産者物価指数(PPI)に向いている。PPIでも物価上昇ペースの鈍化が確認されれば、FRBによる9月の金利据え置き観測に一段と弾みがつく見通しだ。逆に予想を上回る数値となればインフレ警戒感が再燃し、ビットコインなどリスク資産のボラティリティが拡大する可能性がある。