最近、ウォン・ドル相場が急速に下落し、為替ヘッジ型上場投資信託(ETF)が再び注目を集めている。為替ヘッジ型ETFは為替変動による影響を抑え、ベンチマーク指数の収益率を追随するよう設計されており、ウォン高局面では為替オープン型商品より相対的に高い収益率を上げられる。
12日韓国取引所によれば、韓国内に上場する米国S&P500指数連動ETFのうち為替ヘッジ型商品があるKB・サムスン・未来アセット・Kiwoom・ハンファ資産運用のETF5本を比較した結果、7月1日から8月11日までの為替ヘッジ型ETFの平均収益率は3.35%を記録した。同期間の為替オープン型ETFの平均収益率は-5.01%で、為替ヘッジの有無により収益率は8%ポイント以上開いた。
ナスダック100指数連動商品でも格差が鮮明だった。同期間にKODEX米国ナスダック100(H)の収益率は-1.02%で、為替オープン型であるKODEX米国ナスダック100(-9.45%)より8%ポイント以上高かった。
同一の指数に連動しているにもかかわらず収益率が大きく分かれたのは、ウォン・ドル相場が急落したためだ。11日のドルに対するウォン相場は前営業日より6ウォン安い1413.5ウォンで取引を終えた。先月1日に1552.5ウォンまで上昇していたウォン・ドル相場は、その後SKハイニックスの米国預託株式(ADR)発行に伴う両替需要や、外国人の韓国株売り圧力の沈静化などが重なり、1カ月余りで100ウォン超下落した。異例の急激な下落局面である。
為替ヘッジ型商品はウォン・ドル相場が動く際、為替変動に伴う損益を一定部分相殺するよう設計されている。ウォン高局面では為替下落に伴う損失を抑えられるため、為替オープン型商品より相対的に高い収益率を上げられる。反対にウォン安となれば、為替上昇に伴う追加収益を十分に享受できないという限界がある。
専門家はウォン・ドル相場が短期的に1300ウォン台後半まで下落する可能性を残しつつも、急激な相場下落に伴う押し目買いが流入して再び反騰する公算が大きいと診断する。クォン・アミンNH投資証券研究員は「ドル供給優位が続けば1300ウォン台後半まで追加下落の可能性がある」と診断した。
ただしチェ・ギュホハンファ投資証券研究員は「足元のウォン高はADRの両替や輸出企業のネゴ(輸出代金の売却)など限定的な需給要因によるもので、構造的なトレンド転換と判断するのは早い」と述べ、「短期的には需給正常化に伴う相場反発を見込み、中期的にはアジア通貨の過度な弱含みを抑制しようとする政策スタンスにより、ウォン・ドル相場の上昇幅は限定される」と展望した。