バイオベンチャー企業エクセッソバイオファーマが新薬候補物質「3,4-cPP(AX-0076)」を、炎症性腸疾患、敗血症、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)など複数の適応症に適用可能なプラットフォーム型候補物質として開発すると12日に明らかにした。
エクセッソバイオファーマによると、3,4-cPPはS1PR1タンパク質を持続的に活性化する機能的アゴニストである。S1PR1–SIRT1シグナル軸を介して過度な炎症反応を抑制すると同時に、血管および腸粘膜の防御バリアを回復する機序が確認されたという。
既存の商用化された一部のS1P受容体調節剤がリンパ球の移動を遮断する方式であるのに対し、3,4-cPPはS1PR1を減少させずに持続的に活性化する方式である。
会社側は当面の開発適応症として炎症性腸疾患(IBD)を見ている。動物モデルで疾病活動度と組織損傷指標の改善が観察され、敗血症動物モデルでも生存率の改善効果を確認したという。
エクセッソバイオファーマは経口剤の開発可能性も示した。会社側によれば、経口バイオアベイラビリティはマウス薬物動態研究基準で約20.6〜29.5%だ。
2010年設立のエクセッソバイオファーマは、経口用標的タンパク質分解(TPD)プラットフォームと3,4-cPPを中核技術として開発している。ただし今回の結果は動物・細胞レベルの前臨床データであり、ヒトでの安全性と有効性は臨床試験で検証する必要がある。
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