本記事は2026年8月10日14時52分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲載された。
香港系プライベート・エクイティ(PEF)運用会社アンカーエクイティパートナーズ(アンカーPE)によるカカオエンターテインメントの買収ファイナンスのリファイナンス(借換え)が難航している。年末の満期を前にアレンジャー選定などリファイナンス手続きに入ったものの、上場の漂流などを背景にレンダーの敬遠が続いているためだ。
10日、投資銀行(IB)業界によれば、アンカーPEのカカオエンターテインメント買収ファイナンスのリファイナンスはアレンジャー募集の段階で足踏みしている。アンカーPEは12月に約4000億ウォン規模の買収ファイナンスの満期を控え、上半期にすでにリファイナンスのアレンジャー選定に動いたとみられる。
雰囲気は明るくない。まず2023年にアンカーPEのカカオエンターテインメント買収ファイナンスのリファイナンスでアレンジャーを務めたハナ証券が手を引いた。あわせて当時シンジケーション(協調融資)方式でレンダーズに名を連ねたNHキャピタルやKDBキャピタルなども、リファイナンスへの再参画を断ったと伝わっている。
カカオエンターテインメントの上場漂流がレンダーの敬遠につながった。ハナ証券などはカカオエンターテインメントの新規株式公開(IPO)を前提に、アンカーPEが特別目的会社(SPC)で保有するカカオエンターテインメント株式を担保に取っていたが、上場不確実性が高まったためだ。
アンカーPEは2021年のカカオエンターテインメント投資の過程で買収ファイナンスを活用した。のちにリキャップ(再構築)を通じて一部の投資金を回収し、2023年には既存借入が4000億ウォン規模にまで膨らんだ。当時はIPOが現実的なエグジット・シナリオとして受け止められていた。
現在、カカオエンターテインメントの上場は不可能だという評価を受けている。カカオ創業者の金範洙(キム・ボムス)カカオ経営刷新委員長が、SMエンターテインメント買収の過程で相場操縦に関与したとの疑いで公判中であることに加え、重複上場の禁止まで重なっているためだ。
アンカーPEは少数持分投資に踏み切る際、セーフティーネットも設けなかった。上場を前提にした少数持分投資には、一定期限内にIPOが不発の場合に投資家が持分を売り戻せるプットオプション(早期償還請求権)などのオプションを含めるが、アンカーPEはオプションなしで全額を普通株で投資した。
このままでは、アンカーPEのカカオエンターテインメント買収ファイナンスのリファイナンス金利が年8%後半を超える可能性すらあるとの見方が出ている。すでにJBウリキャピタルなどのキャピタル会社が、担保価値と企業価値をより保守的に評価せざるを得ないとして、高い金利を提示したと伝えられている。
アンカーPEはカカオエンターテインメントのエグジット可能性の立証にスピードを上げている。エグジット可能性が一部でも裏付けられれば、金利の引き下げが可能になるためだ。実際、アンカーPEは最近、グローバルIBのJPモルガンを持分売却の主幹事に選定し、海外の買い手募集に乗り出したとされる。
IB業界のある関係者は「カカオエンターテインメントが配当を実施せずキャッシュフローが発生しないため、買収ファイナンスの利息はすべてアンカーPEがファンドで負担しなければならない」と述べ、「アンカーPEとしては少数持分の売却可能性を立証し、調達金利を下げるしかない状況だ」と語った。