ハナ証券はカカオ(035720)が2四半期に市場期待を上回る業績を記録したものの、人工知能(AI)エージェント事業の本格的な収益化には時間が必要だと展望した。投資判断は「買い」を維持しつつも、目標株価を従来の7万5000ウォンから5万8000ウォンに引き下げた。カカオの前営業日の終値は3万8300ウォンである。
イ・ジュンホ・ハナ証券研究員は7日付のリポートで「結局はトラフィック確保の速度に応じて収益化の時点が決まる」と述べ、「2027年まではエージェントサービスの接点を増やし、トラフィックを確保する時期になる」と明らかにした。
カカオの2四半期連結売上高は2兆0985億ウォンで前年同期比9.4%増加した。営業利益は2770億ウォンで35.9%増え、市場予想を上回った。営業利益率は13.2%を記録した。
トークビズ広告の安定的な成長とカカオペイをはじめとする子会社の収益性改善が業績をけん引した。トークビズ売上高は6432億ウォンで前年同期比12.3%増加した。このうち広告売上高は14%伸び、ビジネスメッセージとディスプレイ広告(DA)はそれぞれ20%、28%成長した。
プラットフォームその他の売上高も5870億ウォンで21.7%増加した。カカオペイの売上高が41%伸び、成長をけん引した。
ハナ証券は、カカオがクーパンイーツとの提携を発表し、B2C AIエージェントに全社のリソースを集中することにした点を肯定的に評価した。ただし、すでにスマートフォン上で利用者が数回のタップだけで商品選択と決済を終えられるだけに、既存サービスを上回る利用者体験を提供する必要があると分析した。
同研究員は「ユーザーをエージェント生態系へ流入させるには、推論の高度化による導線短縮と、既存の商品・サービスに比べた価格競争力が伴わなければならない」とし、「データを学習する時間と、ユーザー獲得のためのマーケティング費も必要だ」と説明した。
カカオは2028年にAI新事業でトークビズ売上高の10%以上を創出する目標を示した。AIコマースの手数料とサブスクリプション料、AI検索などを通じて2600億ウォン以上の売上高を上げるという意味である。年末までにAIエージェントの月間アクティブユーザー数(MAU)1000万人を確保することが目標だ。
ただしハナ証券は、今回のガイダンスだけでは市場のAI収益化期待を満たすのは難しいと評価した。攻勢的な提携拡大と迅速な利用者確保が実現してこそ、本業が主導する企業価値の上昇が可能だという分析である。
目標株価の下方修正には、上場子会社の直近の株価動向とカカオエンターテインメントの不振が反映された。ハナ証券はカカオの今年の連結売上高を8兆3546億ウォン、営業利益を9996億ウォンと予想した。前年対比でそれぞれ8.9%、29.6%増の規模である。