会社員のキム・某(32)氏は最近、ISA(個人総合資産管理口座)制度改編の知らせを聞き、自身の仲介型ISAを確認した。2022年に加入した庶民型ISAで最大400万円の非課税優遇を受けられるが、あいにく満期を5年に設定しており、2027年の満期を目前にしているためだ。

キム氏は「来年からは満期設定に制限が生じ、満期を長く取り海外指数連動ETFに長期投資しようとした計画に支障が出た」とし、「今からでも口座を解約して他の証券会社で新たに作るべきか悩んでいるが、そうすると庶民型の非課税優遇を失うのではないかと心配で、容易に決められない」と打ち明けた。

イラスト=##ChatGPT## DALL·E 3

最近、政府が「2026税制改編案」を公開し、ISA(個人総合資産管理口座)制度の変化に関心が集まっている。これまで投資家の間ではISAの節税メリットを最大化する投資公式が通用してきたが、今後は有効ではなくなる見通しだ。

財政経済部は3日に発表した「2026税制改編案」で既存ISA制度の改編とともに「生産的金融ISA」新設案を打ち出した。ISAは投資収益の200万円(庶民型は400万円)までが非課税で、超過分は9.9%で低率分離課税される代表的な節税商品である。加えて年2000万円の拠出限度を使い切れなくても残余限度が翌年へ繰り越される制度が適用されてきた。今年1000万円だけ入金したなら、翌年には繰越分1000万円を加えて合計3000万円まで拠出できる仕組みだ。

しかし今回の改編案に「拠出限度の繰越廃止」と「契約期間最長5年の制限」が盛り込まれ、損得勘定が複雑になった。これにより契約期間をできるだけ長く設定して節税優遇を長期間享受しようとした投資戦略も、今後は使いにくくなる見通しだ。

既存のISA口座は最低維持期間3年以降、満期を望むだけ延ばすことができた。これにより拠出限度の繰越条項を活用し、国内に上場した海外指数連動上場投資信託(ETF)などに投資して9.9%の低率課税で長期の複利効果を享受する戦略が可能だった。このため投資家の間では「ISA口座の満期期間はできるだけ長く設定すべきだ」という"お得情報"が当然視されてきた。

また満期期間を長く設定すれば、ISA口座を通じて損失が出た銘柄やETFがあっても、収益区間に入るまで耐える戦略が可能だった。

しかし来年から既存ISA口座が改編されることで、こうした戦略は使いにくくなる見通しだ。これを受けてオンラインコミュニティには「満期を2999年まで延ばしてくれる証券会社はどこか」という問い合わせが相次ぎ、いわゆる「満期の駆け込み」動きが慌ただしい。

証券会社は、今年までに開設したISA口座については満期をできるだけ長く設定できると説明する。また年内であれば既存ISA口座の満期延長も可能だ。

ただしISAの満期延長は、すべての証券会社で「満期到来の3カ月前」からしか申請できないため注意が必要だ。例えば口座満期の3カ月前の時点が今年12月31日以前の投資家は、今回満期を最大値まで延ばしておけるが、延長可能時点が来年に持ち越される加入者は改編案の適用を受け、超長期の延長が不可能になる。

一方、国会では現在、今回のISA税制改編案に対して批判の声も出ている。アン・チョルス国民の力議員は「新設した生産的金融ISAは国内投資に限定され、海外指数ETFは投資が不可能だ」とし、「全国民を『無思考の国内株投資家』に追いやる格好だ」と批判した。

イ・オンジュ共に民主黨議員も「長期投資を通じて資産形成を助けるというISA制度の根本趣旨に反する」とし、「長期投資は投資家がライフサイクルに合わせて拠出時期と投資規模を柔軟に調整できてこそ可能だが、繰越拠出と契約期間を制限すればこうした柔軟性を大きく損なう可能性がある」と指摘した。

一般的に税制改編案は7〜8月に政府が公開した後、9月初めの定期国会に提出される。その後、所管常任委員会と本会議の審議・議決過程を経て最終確定する。ISA税制改編案もまだ正式な立法前段階であるため、国会審議を通過する過程で細部が一部調整される余地がある。

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